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「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
本紙の発行は、原則として毎週火曜と金曜です。
=====【今号のポイント】================================
★(13日)パレスチナ人からの賠償訴訟が可能に
★(14日)オルマート首相がローマ教皇と会談
★(15日)ハマスとファタハの武力抗争が激化
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2006年12月13日(水)
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*交戦地区の住民がイスラエルを訴えることを禁止した2005年の法
律は国際法違反だと最高裁が判断。左派政党は歓迎したが、右派政党
は「戦争の実態を無視している」と非難を強めている。(P,H,Y)
*オルマート首相はドイツでメルケル首相らとの会談を済ませ、今日か
らイタリアを訪問へ。ローマでは教皇との会談も。(P,H)
*「イランはイスラエルのように核保有を目指す」との発言は、イスラ
エルの核保有自認ではないと首相。ペレス副首相は、イスラエルが核
保有を明言しない政策は抑止力になって来たと語った。(P,H,Y)
*アッバス議長といつでも会談の用意があると、オルマート首相。西岸
地区の一部にパレスチナ国家の設立を認める考えを示した。(P,H)
*訪米中の右派のリーバーマン戦略相が、ライス国務長官らとの会談で、
パレスチナへの経済援助を推進する考えを示した。(P)
*マズズ検事総長が、違法入植拠点の撤去を早期に実施するようペレツ
国防相に要請。入植拠点の撤去作戦に右派が実力で抵抗することは必
至で、流血の惨事になる恐れがある。(H,Y)
*アナン事務総長が「パレスチナ難民問題は地域の各国家の性格に適合
した解決を」との退任演説。パレスチナ難民帰還権が否定されたとイ
スラエルの各紙は報じたが「そういう意味ではない」と国連。(P,Y)
*イランのホロコースト否定会議が大きく報道されたことで、ネオナチ
など反ユダヤ主義者が勢いづくと関係団体が懸念を表明。(H,P)
*またガザから5発のカッサムロケット砲撃。大きな被害は無かった。
ロケット砲攻撃が止まらず、停戦は事実上崩壊しつつある。(Y)
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2006年12月14日(木)
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*ガザでファタハがハマスの裁判官を殺害。両派の対立は激化しており、
ガザが無政府状態になる懸念が高まっている。(P,H,Y)
*エルサレム近郊のアラム地区の防護壁は合法だと最高裁が判断。パレ
スチナ側の住民が訴えていた。不便はあるが、国民を守るための政府
の裁量権の範囲内だとの理由による。(P,H,Y)
*オルマート首相と会談したイタリアのプロディ首相が、イスラエルは
ユダヤ人国家であるべきだとの発言。難民帰還権を明確に否定した。
EUの国家元首がこの種の発言を行ったのは初めて。(P,H,Y)
*オルマート首相はドイツとイタリア訪問を終え、昨夜帰国の途に。今
回の訪問は「予定の90%の成果」だと語った。(H,Y)
*ガザの治安悪化で、ハニエ首相が予定を切り上げて帰還へ。(H)
*ハマス政権に資金を送れば人々のためではなくテロに使われるとして、
差押えた税金は引き渡さない方針をペレス副首相が確認。(H)
*たった9人の最高裁判事が国会決議を覆せるのはおかしいと、最高裁
から法律に関する判断権限を取り除く法案を右派議員が提案。(P)
*チーフラビのシュロモ・アマル師が、改宗者を帰還法の適用対象から
外す法改正を推進中。主要な会派が賛成したもよう。(Y)
*オルマート首相がローマ教皇と30分の会談。首相は教皇をイスラエ
ルに招待したが、教皇は「情勢が落ち着いてから」と答えた。(Y)
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2006年12月15日(金)
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*テロリスト殺害作戦の全面中止を求める左翼活動家の訴えを最高裁が
却下。国際法上、敵の殺害は全面禁止とは言えないとの理由。原告は
「政府に人命を奪う権利は無い」と反発した。(Y,P,H)
*ファタハ系職員の子供3人を殺害した容疑で、自治警察がハマス系P
RCのメンバーを逮捕。PRCはファタハに対する報復を宣言した。
その後、自治政府の情報職員が誘拐される事件が発生。(H,Y,P)
*ガザに帰還した自治政府のハニエ首相をファタハ系と見られる武装勢
力が襲撃。ハニエ首相の護衛1人が死亡した。(H,P,Y)
*国防軍が西岸地区でアルアクサ殉教団の幹部ら3人を殺害。(Y,P,H)
*ナブラス近郊で、国防軍が検問中に車から8キロの自爆ベルトを発見。
車に乗っていた4人のファタハのメンバーも逮捕された。(Y)
*次期事務総長パン・ギムン氏が、イランで開催されたホロコースト否
定論者の会議と、イスラエル抹殺発言を非難。(H,P,Y)
*2004年にラファで少女が国防軍に射殺された事件について、刑事
捜査を開始するよう最高裁が警察に命令。部隊長が一旦は起訴された
が、兵士が偽証を認めたため無罪になった。(H,P)
*ホロコースト否定論会議に出席した超正統派ネトレイ・カルタのラビ
をイランのアフマディネジャド大統領が歓迎。しかし、現代イスラエ
ルの存在を否定する超正統派の中からも、批判の声が出た。(Y,P)
*昨日夜も3発のカッサムロケット砲がスデロット付近に着弾。(H,Y)
*イスラエル人の若者に人気があるインドのゴアで、アルカイダがテロ
を計画中か。政府は滞在者に即時帰国を呼びかけ。(P)
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[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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