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日経【米兵士が見たイラク論議】(地球回覧)
これはネット配信されていない8面右上の7弾のコラム「地球回覧」の記事であるが、終わりに(ワシントン支局長=実哲也)とあり、検索すると、実哲也は論説委員で、著書も多数ある。
アメリカとイラクの関係の実情をよく押さえていると評価できるので、要点を抜粋する。
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早く泥沼から抜け出したいーー。米国のイラク政策論議は、そんな国民の厭戦気分を色濃く反映したものになりつつある。
[中略]
実際に戦場に行った兵士はどう見ているのだろうか。
[中略]
兵士たちに共通するのは、実情を知らない人たちが現実離れの手を打とうとしているという不満だ。
[中略]
混迷の責任をイラクに負わせようとする意図ものぞく。
[中略]
ベトナム戦争が泥沼化した一九六九年。ニクソン大統領は「自国の防衛の一義的責任は南ベトナムが負うべきだ」との新方針を発表した。それは治安維持の責任をイラク政府に負わせていこうとする今の流れに酷似する。
米軍のベトナム撤退にはさらに四年の年月を必要とし、その二年後に南ベトナムは崩壊した。イラク戦争も「終わりの始まり」に到達したにすぎない。米国がイラクから手を引くまでに多くの曲折が予想され、"正しい"終わり方も見えない。現場と政治の溝を感じる米兵士はもっと増えるに違いない。
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