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□在日米軍が比クラークで大演習 沖縄の基地では閑古鳥鳴く [ベリタ通信]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2806289/detail
在日米軍が比クラークで大演習 沖縄の基地では閑古鳥鳴く
今年10月から11月にかけての米比合同軍事演習「タロンビジョン」では、比ルソン島のクラーク旧米軍基地内にある2万ヘクタール強の世界最大級とされる演習場で最先端技術を駆使した対テロ訓練が事実上在日米軍単独で行われた。「日米同盟強化」を誇示するため、沖縄と佐世保から空前の約7千人もの米兵を結集させて、米軍の東アジア戦略拠点構築のための比回帰促進を強烈にアピールした。(ベリタ通信=花崎渉)
米軍撤収後クラーク空港に基地を設けた比空軍筋によると、在日米軍を主体とする米将兵は2003年ごろから。米本国外では最大級とされた旧基地北西部にある広大なクロウ渓谷で軍事訓練を密かに始めた。
11月上旬まで2週間余り実施された空挺降下奇襲訓練を意味する合同演習「タロンビジョン」で、米軍は初めて同渓谷での軍事訓練実施を公表した。比撤収前には、クロウ渓谷で空中戦、電子戦、対空ミサイル施設を利用した爆撃・射撃訓練を行っていた。同渓谷で再開された米軍の演習では最新兵器・システムが駆使されているのは確実。
米軍の実質単独演習の狙いは当然、極秘扱い。だが、在比軍事情報筋は、「地球上のあらゆる地点での諜報情報、戦闘地域の総合状況をまとめる『統合戦闘中枢』と呼ばれる司令部をクラークに設けようとしているようだ」と語った。
■比憲法を逆用
2001年9月の米中枢同時テロ発生後、アフガニスタンに次ぐ対テロ戦第2弾として比南部・ミンダナオ地方南西部で、米国務省が海外テロ組織指定したアブサヤフの掃討を名目に米比合同演習を実施。半年にわたった異例の長期演習後は、比軍南部方面司令本部に演習に参加した米兵1千人超中、在日米兵約400人を残留させた。
フィリピンは現憲法の「外国軍の駐留禁止」という制約上、1999年に批准された「訪問米軍地位協定(VFA)」に基づいて「対テロ移動訓練」を口実に米将兵を比に受け入れている。しかし、米国はこの「制約」を逆手に取ってしまった。
つまり、「移動訓練」名目であれば、今回の米軍再編とは関係なく、自由に在日米軍をフィリピンに実質移駐できたからである。実際、今年5月、ワシントンで行われた日米の外務、防衛関係閣僚による在日米軍再編最終協議には、フィリピンの一言も出てこなかった。ところが比南部中心に既に在日米兵は4千人以上が移駐してしまっている。
■日本の基地は閑古鳥鳴く
今回の演習「タロ沖縄、佐世保の米軍基地に閑古鳥を鳴かせたでは沖縄駐留の米海兵隊実戦部隊は全員が参加した。移転・閉鎖計画が進まない沖縄本島の米普天間基地のヘリコプターの大半が米海軍佐世保基地所属の揚陸艦「エセックス」で比に搬送された。
沖縄からは精鋭実戦部隊である第31米海兵遠征隊、海兵航空団、海兵隊工兵団が総出でクラークにやってきた。沖縄、佐世保の米軍基地では閑古鳥が鳴いたようだ。
2006年12月04日03時06分