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□レバノンで急速に高まる政治緊張 1日にヒズボラが反政府デモ計画 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2793729/detail
レバノンで急速に高まる政治緊張 1日にヒズボラが反政府デモ計画
【アルジャジーラ特約11月30日】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師は11月30日、自派系テレビ局、アルマナルを通じて声明を発表、その中で、支持者らに対し、12月1日に首都ベイルートで、シニオラ内閣に退陣を迫る「街頭平和デモ」に参加するよう呼び掛けた。
ナスララ師によると、反政府デモは1日午後3時(現地時間)に、首相府が置かれているベイルート中央部で実施される。
声明の中でナスララ師は、「全国の国民そして政治運動組織に、(12月)1日の平和的な反政府デモに参加するよう求める。シニオラ現政権はその使命を果たしておらず、この無能な政権を排除する必要がある」と訴えた。
これに対し、親欧的とされるシニオラ内閣のハマデハ通信相は、ヒズボラなど反政府勢力の要求には屈しないと主張するとともに、「現政府は議会で多数を占め、国民の多数からも支持を受けている。退陣要求には屈しない。シリアを除けば、アラブ地域諸国、国際社会も現政権を支持している」と、強気の発言を繰り返した。
続けてハマデハ通信相は現状に関し、「レバノンは今、民主政治をとるか、宗教的専制政治をとるかの選択を迫られている」と指摘、国民にシニオラ現政権への支持を強めるよう訴えた。
一方、キリスト教系の反政府勢力を率いるミシェル・アウン氏(マロン派)は、自派支持者たちに対し、挙国一致内閣の樹立を求める反政府デモに参加するよう呼び掛けた。
ヒズボラと共闘しているアウン氏は、「ヒズボラの要請を受けて、わが陣営も平和デモを行う。(反シリア派の)シニオラ内閣の退陣要求運動を盛り上げる」と述べた。
シリアでは現在、挙国一致内閣の樹立およびジュマイエル産業相暗殺事件をめぐって、反シリア派のシニオラ勢力とヒズボラを中心とする親シリア派との確執が先鋭化し、混乱が続いている。
また、レバノン軍のスレイマン軍司令官はこの日、ヒズボラなどの反政府デモへの参加呼び掛けを受けて、全軍に対し治安維持態勢の強化に向けて準備を整えるよう命令した。
同司令官はさらに、「軍部は中立を守り、表現の自由を尊重するが、公共財産の破壊や衝突は断じて許さない。軍部は結束しており、国民からの信頼も受けている」と強調した。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年12月01日03時12分