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(回答先: イラク分割支配を画策か? チェイ兄ィ米副大統領がサウジ入り=イラク情勢などを協議 投稿者 新世紀人 日時 2006 年 11 月 26 日 17:26:12)
□外交によるイラク撤退の模索 [イラク情勢ニュース]
http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001452;jsessionid=sf1mldz5u3
URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2006/11/25(土)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆解放のゆくえ 第10回 外交によるイラク撤退の模索
(あすの日付ですが1日早いご案内)
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☆★解放のゆくえ イラクは今・・・
第10回 外交によるイラク撤退の模索 2006/11/26
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http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html
シリアが現イラク政府と外交関係を修復し、イランもシリアとイラクに会談を
呼びかけている。来週にはブッシュ大統領がアンマンでマリキ首相(イラク)と
会談を予定している。(親イラン派の性格を色濃く出しているサドル師はマリキ
首相がブッシュ大統領に会えば政府からも議会からも脱退すると警告。) ベー
カー委員会=イラク研究チームが中間選挙前に示した方向での打診をかねた布石
と受けとめることができる。
※アメリカがイラク政策の見直しか BakerPanelPreparingIraqAlternatives
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2006_Baker_Panel.html
イラク政策にどのような転換がなされるか、ベーカー委員会の提言が大きなポ
イントになると注目されているが、その「注目」のなかには誰か何とかしてほし
いという他力本願の期待が込められているのも実際だろう。アメリカのイラク政
策はウソで塗り固めてイラク侵攻に踏み切ったところに端を発しており、「泥沼
」から脱するには、それを出発時点に遡(さかのぼ)って正す以外に現状を打開
する方策があるはずもない。
■外交によるイラク撤退の模索
ベーカー委員会の提言がまとまるまでまだ時間があるようなので、今のうちに
、アメリカのイラク撤退戦略に関して次のような観測も出ていることを紹介して
おきたい。
ベトナム戦争の時期にアメリカの反戦運動のリーダー的存在として認められて
いた1人トム・ハイデンがロンドンとアンマン(ヨルダンの首都)にいる信頼で
きる筋からの情報を集めて分析したものとして、イラク撤退にむけたアメリカの
秘密の外交戦略を描いてみせた。ロンドンとアンマンというのは、今やさまざま
な立場のイラク人・団体・勢力が活動する海外拠点になっている場所である。
TomHayden:U.S.RetreatfromIraq?TheSecretStory
http://www.huffingtonpost.com/tom-hayden/us-retreat-from-iraq-t_b_34675.html
彼がイラク撤退の秘密戦略という構想に着目した根拠は、主として以下の点で
ある。
1)イラクの新聞『アル・クドス・アル・アラビー』によると、ジェームズ・
ベーカーがサダム・フセインの弁護団に、タリク・アジズ(戦争時の副首相)が
年末までに釈放され、バース党の代理人としてアメリカと交渉することを期待し
ている、と語った。
2)ライス米国務長官が10月、湾岸協力機構にアメリカとスンニ派武装レジ
スタンスとの仲介役となってアメリカ政府の意向をレジスタンス・グループに伝
えて欲しいと呼びかけた。アラブの外交筋によると、その際、ライスは「もしラ
ムズフェルドが聞けば、彼はイラクに対するよりも激しく私に戦争を挑むでしょ
うね」とジョークを言ったという。
3)ヨルダン人の情報リークと『アル・クドス・アル・アラビー』によると、
2週間前、ハイレベルのアメリカ当局者と「イラク・レジスタンスの主要機関」
代表との間に前例のない秘密協議があり、それは3日間続いた。その結果、イラ
ク人は2週間以内にアメリカ側への回答を持って再び協議することに合意した。
4)11月16日付の電子メールで明らかにされた詳細によると、イラク・レ
ジスタンス指導者たちとの和平協定がその裏で破棄され、アメリカ側はマリキ首
相に対する政治クーデターを含む陰謀を模索している。
5)安全保障問題担当の大統領補佐官ステファン・ハドレーが最近のバグダッ
ド訪問でイラク政府高官に6項目のメッセージを伝えた。
・イラク・レジスタンスと反政府指導者を含む国民和解計画。武装戦士も恩赦
対象に。
・脱バース党問題を担当するイラクの委員会を解散する。
・民兵と暗殺チームの解体も着手する。
・イラク分割のためのいかなる連邦制構想をも撤回する。
・石油収入をスンニ派を含む全イラク国民に公平に配分する。
ハイデンは、「マリキ首相の支持基盤であるシーア派諸政党は、スンニ派支配
をくつがえす千載一遇の歴史的瞬間と信じているので、マリキはこのアメリカの
提案を受け入れることはできなかった。そこでアメリカはマリキ政府への圧力あ
るいはマリキ交替の方策を探っている」と指摘する。この問題には、イランの影
響力を削いでおきたいというアメリカの要求もからんでいるだろう。
ベーカー委員会が検討しているといわれる内容(※)や、最近のシリア、イラ
ンとイラクの関係をトム・ハイデンの分析とすりあわせると、アメリカが撤退可
能な環境作りとして模索しているであろう輪郭を描くことはできる。
だが現イラク政府のメンバー以外にはアメリカがイラクに代理人を持たないこ
と、その代理人たちはマリキ首相を筆頭にイランへの傾斜を深めており、ブッシ
ュ政権であれベーカー委員会であれ、そのままではアメリカの影響力と権益を維
持することが危うくなるという懸念を深めているのも事実である。イラク分割案
の一時撤回もその反映だろう。
他方、アメリカがレジスタンス組織と接触・交渉を持とうとしていることは事
実であるが、これまでのところ主要なレジスタンス組織の対応は一貫している(
※)。それは交渉を拒否しないが、交渉の前提として米軍が無条件かつ全面的に
イラクから撤退をすること、レジスタンスを前政権を継承するものとして正統性
を認めこと等である。
※レジスタンスが声明: 「占領軍撤退」以外に交渉はない
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005Bush_Why_the_Hurry.html
※イラク・レジスタンスは今後10年の戦闘態勢
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005Salah_al_Mukhtar.html
※レジスタンスと独立のプログラム
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2006_Baath_10-2006.html
この場合、アメリカは撤退後のイラクになんら影響力も権益も保持できないこ
とは明らか。つまり、いずれにしても米軍が追いだされないかぎり、アメリカの
模索する撤退戦略はイラクへの権益確保の策略でしかありえず、イラク国民が満
足できるものではない。
(つづく)
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※URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト)
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※イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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