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ブッシュ米大統領:アジア歴訪終了 朝鮮戦争「終結宣言」に言及、妥協路線も成果なく
ブッシュ米大統領は20日、共和党が敗北した中間選挙後初の外遊となった東南アジア歴訪を終えた。ベトナムでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)出席や一連の首脳会談で「アジア軽視」との評判を返上し、北朝鮮核問題での国際的な連携を構築することを目指したが、具体的な成果に欠けた。帰国後は上下両院を制した民主党の監視下でより厳しい外交を迫られる。【ボゴール(インドネシア)和田浩明】
「これは敗北ではないのか」。APEC首脳会議終了後の記者会見。北朝鮮の核開発に対する懸念表明や6カ国協議への復帰要請で「首脳宣言での明文化が適当だ」(米政府高官)との米国の要求がかなわず、議長の口頭声明に終わったことをただす質問が飛んだ。
ブッシュ大統領は最初の訪問地シンガポールでの演説で「アジアは世界でも重要な地域だ」と持ち上げた。その上で、北朝鮮の核開発に対して明確な批判のメッセージを表明するよう各国に呼びかけ、北朝鮮問題をAPECの事実上の主要議題に押し上げた。
スノー米大統領報道官は18日の米韓首脳会談後、「北朝鮮が核計画を放棄すれば朝鮮戦争の終結を宣言する用意がある」と述べた。韓国メディアによると、ブッシュ大統領は会談で「(朝鮮戦争の)休戦協定を平和協定に替える」ことについて発言したという。「核放棄すれば安全保障や経済上のメリットがある」と北朝鮮に呼びかけ、妥協を引き出す戦術だ。
民主党優位となった議会からはブッシュ政権に対して、直接交渉も含めた「北朝鮮に対する新たなアプローチ」(下院外交委員会委員長に就任予定のラントス議員)を求める声が上がっている。ブッシュ大統領は「議会と協力していく」との姿勢の実践を外交でも迫られている形だ。
毎日新聞 2006年11月22日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/indonesia/news/20061122ddm007030048000c.html