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□イラク戦争、米国内での戦局 [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20061121/1164087940
2006年11月21日(火)
イラク戦争、米国内での戦局 2006/11/21
米軍撤退にむけてイラク政策の根本的転換を求めるアメリカ国民の世論は明快だが、民主党と共和党の駆け引きをはじめ、国防総省、ホワイトハウス、ベーカー委員会もそれぞれに見直し策を探っている。だが現実にはますます深刻化するイラク占領の泥沼化を反映して、選択肢はあまり多そうになく、それも状況を改善できるという保証はない。
米国内の報道によると、ペンタゴン米国防総省は3つの選択肢を検討中というが、いずれも妙案というほどではない。1)Go Bigイラク派遣兵力の増強、2)Go Long兵力を削減するが一部は長期駐留を維持、3)Go Home即時撤退−−というものだ。
ワシントン・ポスト紙は、ペンタゴンの見直し作業に近い筋による観測として、イラク撤退にむけて情勢を安定させるため一時的に兵力を増強するというのが軍指導部の基本的意向らのようだと報じた。同11月20日付: Pentagon May Suggest Short-Term Buildup Leading to Iraq Exit
ベーカー委員会も米軍自体に余力がないとして兵力増強を拒否すると見られており、即時撤退案については「内戦になる」(=本音は米国の主導権が確保できない)として国防総省に拒否感が強い。
このようななかで着実に進んでいるのは、ブッシュ大統領とラムズフェルド前国防長官のイラク政策、対外政策が破綻したという評価の定着だろう。かつてブッシュ大統領、チェイニー副大統領らとともにフセイン像の倒壊に乾杯したタカ派の政治家たちが、相次いでブッシュ大統領を批判する側に鞍替えしている。ネオコン勢力も同様である。MSNBC11月19日: Embittered insiders turn against Bush
もっと顕著なことは、イラク戦争に典型的なように最新鋭兵器で迅速に敵を壊滅させるというラムズフェルド・ドクトリンが、今や米陸軍でも完全に否定され、2007年用の野戦教程(マニュアル)が従来のものから書き直されていること。
改訂版の柱は、攻撃・防禦と安定という3つの作戦の組み合わせを重視し、民生安定と民間人支援が攻撃と同時におこなわれなければならないとするもの。この教程が完成すれば、それはあらゆるレベルの将校・指揮官に教えられるという。
他国への侵略を明確に批判する姿勢はないものの、ラムズフェルド前国防長官が採用した考えと対立する内容が随所にある。 ロサンゼルス・タイムズ11月20日付: Army gives Rumsfeld Doctrine a rewrite
作成者 uruknews : 2006年11月21日(火) 14:51 [ コメント : 0]