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□メキシコ大統領選の敗北候補が就任宣誓、2重政府の様相に [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2749546/detail
メキシコ大統領選の敗北候補が就任宣誓、2重政府の様相に
【ライブドア・ニュース 11月21日】− AP通信によると、7月の大統領選で敗北した左派政党PRD(革新民主党)所属のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール前メキシコシティー市長は20日、選挙結果を認めず、自らを「正当な大統領」とし、宣誓式を行った。12月1日に予定されている中道右派の与党PAN(国民行動党)のフェリペ・カルデロン・イノホサス氏の就任宣誓式を妨害する狙いがあるもので、選挙後再集計作業など2カ月におよぶ混乱がいまだ終息していない状況が示されている。オブラドール氏は併せて独自の内閣発足も発表しており、2重政府の様相だ。ただ、法的効力もなく税収が徴収できないため、政府活動を行うには寄付に頼らざるを得なくなる。
オブラドール氏は、PANのカルデロン氏の勝利は不正行為によって得られたものだとし、また、大企業優遇の経済政策や、米国による入国規制を甘受するなどの現行政府の政策に非難を浴びせ、貧困層を中心に世論形成に躍起だ。
就任式で約10万人の支持者を前にオブラドール氏は、「私は忠義を尽くし、愛国心に燃えて、メキシコの合法的な大統領として務めることを誓う。私はメキシコ人の権利を保護し、メキシコの主権と財産を守ることを誓う。人々の幸せと福祉を確実なものとする」と宣誓した。今後は1週間のうち3日は首都メキシコシティーで、残り4日は全国を遊説するなどし、草の根の支持を訴えて行く構えだが、12月1日に予定されているカルデロン氏の就任式の阻止が当面の目標となる。
しかし、オブラドール氏が所属するPRDの一部議員はこうした戦術には同調しないことを表明しており、市民の間からも大規模デモを繰り返す左派的手法に不満の声が出ている。レフォルマ紙のコラムニスト、アルマンド・フエンテス氏は紙面で、オブラドール氏のパフォーマンスを「サーカス芝居だ」と論評。ただ、「メキシコの社会的・政治的状況では、貧困層がこの種のリーダーシップを問題解決のよりどころと見る向きも多い」(イベロアメリカン大学のオスカル・アギーラ政治学教授)というように、無視できない動きだとする指摘もある。
同国間の政治状況は混迷を深め、死傷者こそ出ていないものの、官公庁や銀行を狙った爆弾テロも発生し、主要産業である観光業収入が、1−9月期実績で前年同期比4.3%減となるなど、大きな影響が出ている。 【了】
ライブドア・ニュース 中西庸記者/NK
(参照:http//blog.livedoor.jp/emasutani/)
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2006年11月21日13時39分