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ある決断−−イラク駐留米兵 [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0610/war86/msg/251.html
投稿者 white 日時 2006 年 11 月 20 日 22:16:12: QYBiAyr6jr5Ac
 

□ある決断−−イラク駐留米兵 [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001442;jsessionid=pb3rd9l0c1

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2006/11/19(日)

  [飛耳長目録 today'snewslist]

☆解放のゆくえ 第9回 ある決断−−イラク駐留米兵 

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☆★解放のゆくえ イラクは今・・・
第9回 ある決断−イラク駐留米兵 2006/11/19
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http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html


 今回はイラクに派遣された米軍兵士の声を拾ってみた。遠征中の兵士から声を
集めている<TravelingSoldier>というウェブサイトに掲載されたもので、筆者
の氏名は報復等から筆者を守るために伏せられている。これを書いた兵士も奇し
くも本欄と同じように、「イラク国民を解放した」というレトリックは正しいの
かという自問から始めている。

※TravelingSoldier
http://www.traveling-soldier.org/


■ある決断−イラク駐留米兵

 証拠はそろっているというのに、多くの人々がまだ戦争前のイラクに関する情
報がウソだったと言わずに「不正確」とか「間違い」と言っているのは、ブッシ
ュ政府の展開した国民むけキャンペーンの恐るべき効果である。多くの者にとっ
ては政治指導者がウソの口実でわれわれを戦争に動員するとは信じがたいことだ
が、事実は明白なのだ。しかしそのような手段を正当化することは終わったのだ
ろうか? たとえサダム・フセインがアメリカにとっての脅威でなかったとして
も彼は残忍な独裁者だったとか、イラク侵略は厳密にいうと国際法にかなってい
るとはいえないがイラク国民を圧制から解放したことは立派な行為だったとか。

 しかし、もしわれわれがイラク国民を解放したのだったら、なぜ彼らはわれわ
れを攻撃し続けるのか? われわれがイラク国民を解放したと仮定するなら、そ
れはイラク人が文明化されてなく統治には外国の権力を必要としていたという結
論に行き着くことになる。なぜ彼らがわれわれに腹を立てるのか、なぜ彼らはわ
れわれの善意にもかかわらず機会あるごとにわれわれを裏切るのか、われわれに
は時間がたつほど理解しがたくなる。そのようなわれわれの無知が恐怖と憎悪に
変わり、それがアメリカ人にできるとは思いもしなかった残虐行為につながるの
だろう。

 ・・・

 イラク国民は米国指導者の外交政策の背後にある皮肉と偽善を心得ているので
、そうしなければならないときには米軍に協力し、米軍が背中を見せるとゲリラ
を支援する。政府自身が口で言うこととはすべて反対のことをしているのに、イ
ラク人とアメリカ兵が血を流しているというのは苦い皮肉である。民間人に対す
る残虐行為を必然的に生み出す疑惑と不信、恐怖、憎悪、人種差別といった環境
を作りだしているのは、イラク国民ではなくわれわれの政府である。

 陸軍のウェイド・マーケル准将が書いた最近の著作は『DrainingtheSwamp』
(沼地の干拓)というタイトルがつけられた。民衆を支配するイギリスの戦略は
、街や都市全体を拘禁施設にして民間人とゲリラを選別し、それから後者を退治
するということを提案している。歴史はこの戦略が軍事的に成功すると証明した
。だが、どれだけのコストがかかるのか? 歴史はまた、帝国の統治を永続させ
るには暴君の圧制が必要となることを証明し、原則と実際行動のあいだの矛盾は
ますます広がった。20世紀におけるイラクその他の国での暴力と悲劇の歴史は
、大部分が大英帝国の政治に責任があった。今日われわれが目にしているように
、海外に拡張する帝国は国内においては民主主義の侵食と重なる。先に述べたよ
うに、われわれは市民的自由を失い、アメリカの価値観を裏切る道を既に歩んで
いる。

 ここで疑問につきあたる。軍の一員としてのわれわれの負うべき義務は何か?
 それは現実にはどういうことになるのか? ブッシュ政府がウソを口実にして
イラクを侵略したことによって国際法に違反しただけでなく、政府はイラク経済
を事実上支配することで帝国主義の政策を追及しつづけている。政治家が国際法
を無視し、われわれを使ってイラク人の自決権を踏みにじっているとき、われわ
れが黙っていれば黙っているほど、われわれは合衆国憲法への誓いとアメリカの
価値観をいっそう見失ってしまうことになる。

 ・・・

 われわれの義務はこうした政策に反対して声をあげ、イラク国民は自らの将来
を決める機会を本当に与えられるべきだと要求することである。第1段階はこの
課題を理解することである、第2段階はそれを実行することである。意味のない
暴力を止め、道義をわきまえた勢力としてアメリカをよみがえらせる唯一の道は
、議会の上・下両院に反対するという声をあげ、自分の目で見たイラクについて
アメリカ国民に真実を語ることである。多くの勇気ある個人がイラク派遣命令を
拒否することを選んでいる。これは代償の高い個々の決断だが、それぞれが良心
を尊重すべきである。私は、政府がわれわれのアメリカの価値観を裏切っており
、したがって反対の声をあげることは私の義務であるという結論に達した。あな
たの結論がどうであるかにかかわらず、道義的な決断を下すことがわれわれの任
務であり、それはわれわれにレトリックと現実を見分けることを求めている。

(つづく)


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