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□聖職者への逮捕状は内務省の犯罪隠し [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20061118/1163842104
2006年11月18日(土)
聖職者への逮捕状は内務省の犯罪隠し 2006/11/18
イラクのジャワド・ボラニ内相(シーア派)がイスラム聖職者協会の責任者ハリス・アル・ダーリ師への逮捕状を発令したことから、議会と政府にも参加して穏健派と呼ばれてきたスンニ派勢力からも反発が強まっている。
ボラニ内相は16日に国営テレビに登場し、テロと暴力をあおったという容疑でダーリ師に逮捕状をだしたと発表した。これに対してダーリ師は17日、政府の逮捕状は不法なものだと反論し、同師のスポークスマンも逮捕状は警察と民兵の結びつきというスキャンダルから国民のを目をそらすためのものだと批判した。
イスラム聖職者協会のクバイシ師は、今回の逮捕状は、「何十人ものイラク国民を毎日殺害している政府の治安機関による犯行」を隠すためのものだと非難した。スンニ派の聖職者のなかには、礼拝でスンニ派の政治家に対して議会と政府から辞職するよう呼びかける者もいる。
また、領を容認して議会と政府に参加するスンニ派政治家のなかにもダーリ師をスンニ派のシンボルとして擁護する者は多い。タリク・アル・ハシミ副大統領(スンニ派)は、逮捕状の発表は「国民和解計画を破壊するもの」だとし、その取り消しを要求した。
イラク政府内の緊張が高まった発端は、14日に高等教育省から職員を含む数十人が誘拐された事件。犯人たちは政府が支給した警察の制服をきており、シーア派民兵だとみられていた。さらにスンニ派の政治家がまだ80人が行方不明と主張するのに対し、シーア派の政治家はそれを誇張だとし、閣僚同士が対立す場面もあった。
ボラニ内相が発表したダーリ師への逮捕状は、この事件で政府、特にマリキ首相やボラニ内相などが追及されるのを回避するための策動と見られている。
(2006/11/18 18:28 掲載)
(2006/11/18 23:50 訂正)
作成者 uruknews : 2006年11月18日(土) 23:50 [ コメント : 0]
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