★阿修羅♪ > 戦争86 > 197.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□暗殺チームの背後に<施設警備サービス> [イラク情勢ニュース]
http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001439;jsessionid=npfobos091
URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――
2006/11/18(土)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆施設も国民も守りはしない
−−暗殺チームの背後に<施設警備サービス>
--------------------------------------------------------------------
☆★施設も国民も守りはしない
ProtectingNeitherFacilitiesnorPeople
ダール・ジャマイルの中東速報 2006年11月7日
--------------------------------------------------------------------
DahrJamail'sMidEastDispatches
http://dahrjamailiraq.com
InterPressService (IPS)
インター・プレス・サービス
DahrJamailandAlial-Fadhily
バグダッド発、11月7日
2003年のイラク侵攻直後に創設された施設警備サービス(FPS、Facilities
ProtectionService)がイラクにおける暗殺チーム(deathsquads)の主力となった−−有力政治家
が語る。
イラクのある中央省庁の顧問は、「ポール・ブレマー(イラクの元米国行政官
、文民代表)がイラクで最初にしたことはイラク軍とすべての治安組織を解体す
ることだった」と匿名(とくめい)を条件にIPSに語った。「この人物はりっ
ぱに仕事をしたとして大統領から最高の賛辞を贈られた」。
アメリカの占領当局および彼らと一緒に仕事をしたイラク人指導者たちは、多
国籍軍(MNF)の監督のもとに新しい軍隊と警察部隊を設立した。そして、そ
れぞれの省庁が内務省および国防省の統制から独立した独自の警備部隊を設置す
ることが可能とされた。
有志連合暫定当局(CPA)指令27号のもとに、FPSはバグダッド陥落直
後の2003年4月10日に設立された。
この指令文書は次のように述べる−−「FPSは中央省庁もしくは州知事に契
約を通じてでサービスをおこなう民間警備会社の従業員で構成され、そのような
民間警備会社と従業員は内務省によって資格を与えられ公認される。」
アメリカに本部を置く安全保障問題の研究グループであるグローバル・セキュ
リティ(GlobalSecurity.Org)は、次のように述べている−−「施設警備サービ
スは全省庁と政府機関にサービスを提供しているが、その作業基準は内務省によ
って定められたものが課せられる。FPSは私的に雇うこともできる。FPSは
省庁、政府、あるいは民間の建物、施設、関係者といった特定された場所の警備
を仕事とする。」
グローバル・セキュリティのウェブサイトはさらに次のように述べている−−
「FPSスタッフの多くは元兵士や元警備員で構成される。FPSは現在、その
地域内にある病院、銀行、送電施設、公共施設の安全確保にあたる。訓練を終え
た警備員が米軍部隊とともに学校や病院、発電所のような危険な場所の警護にあ
たる。」
ハリス・アル・ファハド元イラク軍将軍は、FPSはそんなものになるはずじ
ゃなかったと言う。遠くから爆発音が聞こえるバグダッドの喫茶店で、彼はIP
Sに、「彼らは権力の座についた各党派に割り振られる形で編成されたことから
、すべての部隊が実際には民兵さながらで、統率のある部隊にならなかった」と
説明した。
「こうした政治家連中は自分の支持者をいわゆる治安部隊に引き入れた。そう
でない者は応募者から500〜700ドルを賄賂として受け取り、定められた基
準を無視して採用させた。」
サマッラのシーア派聖廟が今年2月に爆破されたあと宗派主義の暴力がイラク
全土に広がると、「FPSがバグダッドにおける暗殺実行の主力部隊になったよ
うで、彼らが金のために暗殺をやっている証拠がある」。
これは今も続いている。イラク警察を訓練している米軍将校は先週、IPSの
記者に、警察部隊への民兵の浸透がイラク人治安部隊への権限委譲を何年も遅ら
せるかもしれない。
アレクサンダー・ショウ大尉は、「警察がわれわれの仲間を殺さないとはわれ
われでさえ信用できないのに、どうして一般のイラク人が警察を信用すると期待
できるかね?」と指摘した。ショウは西バグダッドの全イラク人警察の訓練を監
督する第372憲兵大隊(ワシントン)の警察移行チームを指揮している。
「本音で言わせてもらうと、民兵の影響を受けてない警察をわれわれが育てて
いるという確信がないんだ」と彼は言った。
警察に浸透している民兵のほとんどは、2つの大きなシーア派民兵のメンバー
である。1つは、親イラン派であるイラク・イスラム革命最高評議会の武装部門
であるバドル旅団で、もう1つはシーア派聖職者ムクタダ・サドルの民兵組織マ
フディ軍。
ショウの話では、イラク人警察の約70%がそうした民兵メンバーであり、警
察幹部も首都のあちこちをパトロールするのを恐れているという。
西バグダッドの警察本部長サラハ・アル・アニ警視は、最近、「イラク人警察
の誰1人として自分の国をよくするために働いている者はいない」と語った。「
彼らは民兵組織のためか、金をフトコロに入れるために働いているんだ」。
ナミール・ハディ医師が主要病院であるバグダッド病院を最近辞職した理由は
、FPSに脅されていると感じたからだ。
「ある女性患者がスンニ派部族指導者の妻だとわかると冷酷に彼女を殺害する
のを私は見た」と彼はIPSに語った。「私はシーア派教徒だが、この種の犯罪
には耐えられない」。
これら施設警備サービスこそが2003年4月、米軍の侵略が始まった頃に、
銀行と政府機関を略奪した犯罪者の主力だったことはバグダッドでは常識である
。略奪者たちは盗んだ金を使い果たすと新しい収入源を必要とし、新たな犯行を
企てるために大小の地方権力者にかくまわれる−−これもまた多くの者が確信し
ていることである。
イラクの内務大臣ジャワド・アル・ボラニは先月、イラク警察とイラク軍が暗
殺チームで大きな役割を演じていることを否定した。彼は天文学的レベルの暴力
の犯人を施設警備サービスだとし、その人数を15万人になると推計してみせた
。
「誰かを捕まえたとして、それが政府省庁の従業員だとは滅多にわからないが
、大抵の場合、施設警備サービスの者だった」とボラニは述べた。
10月21日に放送されたアル・アラビヤTVのインタビューでは、イラク政
府の広報官アリ・アル・ダッバグ氏が治安部隊は「純化」される必要があること
を認めた。彼は「ブレマー時代」になされた間違いが今ほどの殺害事件につなが
ったと非難した。
政府を狙った攻撃が増えるなかで、施設警備サービスが施設の警護にどれほど
の効果があるのか、わかったものではない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
※URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/
メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――