★阿修羅♪ > 戦争85 > 964.html
 ★阿修羅♪
この日本カードってのは、金正日の核兵器開発を逆戻りさせる、唯一無二のカードであり続ける。(チャールズ・クラウトハマー)
http://www.asyura2.com/0610/war85/msg/964.html
投稿者 TORA 日時 2006 年 10 月 22 日 13:52:43: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu130.htm
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/
--------------------------------------------------------------------------------
この日本カードってのは、金正日の核兵器開発を逆戻りさせる、
唯一無二のカードであり続ける。(チャールズ・クラウトハマー)

2006年10月21日 土曜日

◆日本カードだけがアジアの危機を救う! 10月20日 ワシントンポスト
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/99be02ac05728d881fcaaf5f1b3bcb52

◆World War II Is Over By Charles Krauthammer(原文)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/19/AR2006101901271.html

核実験後の核再保証ツアーでコンドリーザ・ライスが最初に立ち寄った所は、東京だった。そこで彼女は、恭しくアメリカの核の傘を広げた。アメリカ合衆国は、日本に対するどんな金王国の攻撃だって、ちゃんと打ち砕いてあげるわよ。あたしたちの大規模報復攻撃でね。必要なら、核だってぶち込んでやるわ、と自らお約束。

重要なメッセージは、確実にこれだと思うんだけど…。短期的には、金正日があんまり沢山コニャックをきこしめさないようにする事かな。それから、あの素敵な『喜び組』の綺麗所の一人にムラムラさせられ過ぎない事。ああ、興奮し過ぎてミサイルを1、2発、日本にぶち込む、なんて真似するといけないからネ。

だけどライス宣言ってのは、もう一つの、そして明らかに長期的な意図があったね。つまり、日本人が金正日の爆弾に対抗して抑止する為に、核保有しちゃおう、なんて考えを抑え込む事。

日本人はこの目的だって、よーーーっく理解した。だから、ライスとの共同記者会見でも、核保有なんて考えた事すらございませんよ、というお決まりの否定文句を、麻生外相も披露してくれたんだな。「日本国政府は核保有を検討する考慮など一切ありません」。

もうどうしようもなく礼儀正しい日本人は、彼女がいる前で長官に反論しようともしなかった。それでもね、正にその麻生さんが、正にその同じ日に、日本はこの問題を議論し始めるべきだ、と議会の委員会で仰っていたのだ。「日本だけが、核保有の議論すらしていない唯一の国であり、その他全ての国々は議論した。これが現実だ」。

ほんの3日前の事。もう一人の与党幹部が同じタブーを破って、日本が核を保有する事について、オープンに議論しましょうよ、と呼びかけていた。

こういうお喋りに対するアメリカ人のリアクションは、飛び上がっての反対反論。第二次世界大戦から何十年も経ってから、辺鄙な太平洋の孤島だかどこだかで、隠れているのが見付かった日本帝国軍の兵隊達みたいなもんだ。我々だってだよ、まるで日本降伏の報せなんぞ一度も聞いた事すらございません、みたいに振る舞い続けてるわけだ。日本がその大国ステータスにお似合いの軍事力を持つ事を永遠に否定する、マッカーサー憲法。我々は日本人がこの憲法を守り続けてきた事に、拍手を送ってきた。

勿論ね、日本はこの数十年間の間に、あの禁止規定を回避して、小規模だけど上等な通常軍事力を作り上げてきたよ。でも核兵器ってのは選択肢じゃないわけさ。

核攻撃を受けた唯一の国として、日本は明らかにこの考えに抵抗する、独自の理由を持っている。だけど今は、既に一発、日本の上にミサイルを飛ばした隣のキチガイがだよ、公式に核保有国になっったんじゃないか。ちょっとばかり考え直して何が悪い。

日本ってのは、マジ、変人だね。大国という大国、ぜーんぶ、核保有したよ。もう何十年も前に。フランスみたいな、昔大国、今凡国ですら。インドみたいな大国キボンヌ組ですら。ついでに、北朝鮮みたいに永遠貧国ですら、だよ。一晩でアルカイダ帝国に早変わりしそうな、パキスタンだって核兵器を握ってる。それから『親愛なる首領様』が生まれて初めてゴルフをお楽しみ遊ばしたのに5回もホールインワンをお決めになられ、6つもオペラをお作りにもなられた、なんぞと伝えられる、宇宙一キチガイ国家、北朝鮮も。それでも、我々はだね、日本のだね、クラブ入会にだね、悩み苦しんでいるのだね。

日本は模範的な国際的市民、ってだけじゃねーんだよ。ダイナミックな経済。安定した民主主義。目立たず騒がずの外交政策。しかもアメリカにとって最も重要で最も信頼出来る、同盟国だろうが。その上ってのはイギリスしかないんだよ。わかってるか?最近のアメリカ外交政策の、もちょっと地味な成功の一つ。それは米日同盟の強化だ。日本政府はミサイル防衛システムの開発と配備に参加した。神経痛みたいな台湾問題において、アメリカと手を握り合って、万が一にも紛争が起こっても団結するぞ、と誓ったんだぞ。

日本の核保有検討は、中国が北朝鮮非核化に集中、という効果を即座にもたらすだろう。中国は計算している。自分とアメリカ軍によって補強されたダイナミックで資本主義の南朝鮮の間にはさまった、北朝鮮は便利バッファーね、と。中国は、我々にとっちゃ悩みの種の手下国家に、結構満足してる。アジアの余白で野望を広げないように、我々を抑え込んでいるからだ。結局の所だね、金王国の核兵器なんてのは、西じゃなくて東向きに狙いを定めているんだよ。

けど、日本が「おらおら、核保有するぞ」と脅せば、この計算は狂ってくるだろう。それどころか、中国に金正日を絞り上げさせる事すら出来ちゃうかも知れないよ。だって奴等は日本に核兵器を持って欲しくないんだから。この日本カードってのは、金正日の核兵器開発を逆戻りさせる、なんて超ウルトラCすら可能に成っちゃうかも知れない、唯一無二のカードであり続ける。

日本のさ、北朝鮮の脅しへの対応ってのもさ、結構強力だし、厳しい制裁だって結構断固としてやるって言ってるし。これは勿論、自己利益の為ね。利他的なもんじゃないよ。でもそこが味噌なんじゃん。日本の当然の国益ってのは、アメリカの太平洋環の国益と一緒な訳。軍事的安定性を維持して、政治的安定性を維持して、遠慮なくブクブクでかくなる中国を平和的に封じ込めて、平壌のヤクザ国家に対抗して、んでもってアジア中に自由民主主義モデルを拡大する、と。

この世間にはタダ乗りしようとする同盟国が山ほどいるじゃないか(一番とんでもないのは、あの宥和常習犯の南朝鮮だろ)。その中でだよ、この安定した信頼も出来る民主主義的な同盟国は、我々が重荷を担ぐのを手伝おうとしてるんじゃないか。なんだって我々はそう必死こいて、手伝う方法に「反対反対」って言ってるんだよ?


◆ワシントンポストも日本に核武装を促す 太田述正コラム#1460(2006.10.21)
http://www.ohtan.net/column/200610/20061021.html#1

(前略)
3 所見

 要するに、クラウトハマーは、米国の国益の観点から、核武装を含む日本の再軍備が必要であって、北朝鮮の核保有は、この方向に日本に防衛政策を転換させる良い機会であると考えているわけです。

 これは裏を返せば、日本は近隣諸国からの自国に対する軍事的脅威には、核の脅威を含め、基本的に自分自身で対処すべきであり、日本が米国に期待するのは、基本的に、アジア・太平洋地域全般の軍事的政治的安定の面だけにして欲しい、ということであろうと私は解釈しています。

 いわんや、北朝鮮からの核を含む軍事的脅威ごときは、本来日本が単独で対処すべきだ、ということではないでしょうか。

 米加合同の北方司令部(NORAD)司令官のキーティング(Timothy Keating)米海軍大将は、20日、「北朝鮮は、第三世界の国の域にすら達していない。彼らは極めて未開(primitive)だ。彼らのエンジニアリングや製造技術は大したことがなく、1950年代の代物だ。・・高度な情報収集メカニズムをわれわれは持っているので、彼らがわれわれを奇襲(surprise)することはできない。・・われわれは金正日を注意深く監視しているのであり、このことを彼がゆめゆめ忘れないで欲しいと思っている」と語りました

が、私はその行間から、米国が北朝鮮ごときにかまわざるをえないことへのキーティングの腹立たしさを感じるのです。

 いずれにせよ、米国を代表する新聞、ただし、どちらかというと民主党よりの新聞であるニューヨークタイムスとワシントンポストが、ともに日本に核武装を促すコラムを掲載し、その二つのコラムがどちらもブッシュ現政権の意向を代弁していると考え得る人物によって書かれたものであることは重大です。

 なぜなら、米国は超党派で日本に核武装を含む再軍備を要請してきている、と受け止めてよいからです。

 かくなる上は、日本の側において、この米国の要請を真正面から受け止め、政界の再編を厭わず、この要請を真摯に検討する態勢を一刻も早くつくる必要があるのではないでしょうか。


(私のコメント)
10月18日にはニューヨークタイムズに載った元大統領補佐官のデービット・フラム氏の記事を紹介しましたが、今日はワシントンポスト紙に載ったチャールズ・クラウトハマー氏の記事を紹介します。フラム氏もクラウトハマー氏もどこにでもいる単なる評論家ではなくて、元ブッシュ政権の高官であり、有力紙のコラムニストであり、アメリカ政府の本音を代弁するような立場の人だ。

毎日のように書いているのですが、アメリカはイラク問題で手一杯でありとても北朝鮮問題に対応できる状況ではない。今月に入ってイラクでは60人ものアメリカ兵が戦死している。もしかしたら北朝鮮と連動して攻勢をかけているのかもしれない。裏で支援しているのは中国とロシアとイランだ。

イラク戦争はゲリラ戦争に適した条件を持っている。ゲリラ勢力は不利になればイランやシリアに逃げ込む事が出来る。支援してくれる国があり反米ゲリラの兵士はいくらでもいるから、イラク戦争は反米ゲリラの練兵場になっている。キッシンジャーはイラクでは砂漠だからゲリラ戦は出来ないと言っていたが彼は中東の歴史を知らないのだろうか?

北朝鮮問題は本来ならば日本が主体となって解決しなければならない場所であり状況なのだ。しかし日本の政治家はアメリカに任せきりにして我関せずと言う態度であり、国会では非核三原則を堅持するといった姿勢でいる。日本の世論は核武装などとんでもないといった状況だから政治家もそうせざるを得ない。

株式日記では右翼の暴論と思われるのを覚悟で核武装論を主張してきましたが、北朝鮮の核実験で核武装もようやくリアリティーを持って議論される時期が来たようです。アメリカ政府も表向きはともかく、極東アジアの問題は日本がもっと主体性を持って解決して欲しいと思っているはずだ。

日本のアメリカ専門家や大学教授達は日本の核武装などとんでもないといった意見ですが、彼らはどこからそんなことを言っているのだろうか? 彼らはニューヨークタイムズやワシントンポストなどは読まないのだろうか? 日本で言えば朝日新聞や読売新聞に相当する有力紙だ。

もちろん二紙の記事は中国を牽制するために記事でもあるのですが、中国はかわいい子分の北朝鮮の核武装を裏では支援している。本気で潰そうと思えば石油パイプラインや食糧支援など止めれば北朝鮮は1ヶ月と持たない。当面は生かさず殺さずで金正日を泳がせてアメリカを揺さぶる事に使っている。ロシアも同じだ。

日本でも中川政調会長や麻生外務大臣などが核武装論議を提起しているのですが、けさのテレビの政治討論番組でも核について論議する事すらまかりならんといった意見であり、理想ばかり語って現実を見ない日本人の悪い癖が出てきている。そして外部から目を覚まされるとショック状態となってパニックを起こす事になる。

ネット時代はマスコミを通さずともじかに海外のニュースや情報が手に入るようになりました。しかしながら政治、経済、外交に関して国際的な視野を持った評論をしているブログが非常に少ない。有名なブログでは田中宇氏の外交評論や船橋洋一氏などの記事などが有名ですが米国民主党的な色がつき過ぎている。

それに対して産経の古森義久氏や日高義樹氏などはネオコンの論調であり、ブッシュ政権はネオコンの論調に近い。しかし共和党はネオコンと国際協調派との主導権争いで政策は揺れているが政策的にはネオコン路線だ。日本としてはあと二年のブッシュ政権のうちに核武装への道筋を付けておかなければ、アメリカに民主党政権が出来れば親中反日政策で日本の新国防政策は潰されるだろう。

安倍政権はその意味では非常に重要な岐路に立たされているのですが、政権を固めて新しい政策を実行するには時間が無い。むしろ北朝鮮からミサイルが飛んできた方が手っ取り早いのかもしれない。そうしないと日本の国民は目を覚まさないからだ。


 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 戦争85掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。