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□ソマリア中南部で民兵組織と激戦 暫定政府軍が拠点を再奪取 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2609319/detail
ソマリア中南部で民兵組織と激戦 暫定政府軍が拠点を再奪取
【アルジャジーラ特約21日】アルジャジーラ特派員の報道によると、ソマリア中南部のブラハカバでこのほど、暫定政府軍とイスラム系武装民兵組織との間で激しい戦闘が起き、民兵組織は支配下に置いていたブラハカバから撤退、暫定政府軍が同地を再奪取した。同戦闘での正確な死傷者数は分かっていない。
この戦闘で暫定政府軍部隊はエチオピア軍の支援を受け、同民兵組織、アルバヤン・イスラム法廷運動と戦ったという。ブラハカバは、暫定政府軍が拠点とする中南部の都市バイドアの南東約60キロにある。
アルバヤンのモハメド・イブラヒム・ビラル地区司令官はアルジャジーラの取材に対し、「エチオピア軍の支援を受けた暫定政府軍部隊が、ブラハカバに駐留するわが軍勢力に攻撃を加えてきた。このため、上部から同地から撤退するよう命じられた」と述べ、ブラハカバからの撤退を認めた。
さらに、同民兵組織の別の司令官は「暫定政府軍はわが軍勢力を待ち伏せ攻撃した。われわれも反撃し、交戦は約1時間続いた。わが軍の中にも負傷者が出たが、戦闘での正確な死傷者数は把握していない」と語った。
ブラハカバの住民によると、エチオピア軍の軍服を着た兵士たちが暫定政府軍部隊を支援、交戦に加わっていたという。この住民はまた、「戦闘が拡大するのが心配だ」とも話していた。
暫定政府軍は民兵組織の拠点のブラハカバを今月初めに、エチオピア軍部隊の支援を受けて一時占領していたが、その後、同組織に奪還されていた。
ソマリアのイスラム最高評議会は今月9日、エチオピア軍が暫定政府軍部隊を支援していると非難した上で、エチオピアに対する「ジハード(聖戦)」を宣言した。
ソマリアは今年6月、イスラム法廷運動が首都モガディシオを占拠し、暫定政府側を追い出し、と同時に、同国中、南部の大半を支配下に置いている。
これに対しエチオピアはソマリア暫定政権側を支援するため、数千人規模の軍部隊をソマリア国内に越境させているといわれる。しかし、エチオピアのゼナウィ首相は「ソマリア内にいるエチオピア軍兵士は軍教官のみだ」と主張、部隊派遣を繰り返し否定している。
ソマリアでは反政府派の統一ソマリア会議が1991年に、バーレ元大統領(95年に死亡)を追放した後、中央政府が確立できず、混乱、政情不安状態が続いている。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月22日00時37分