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すべての戦災者に償いを 空襲被害者と被爆者が連帯
国に民間の戦争被害者に対する補償を求めていこうと、東京大空襲の被害者と東京在住の原爆被爆者ら約100人が21日、東京都台東区の浅草寺周辺でピースウオークを行い、「政府はすべての戦争被害者や遺族に償いを」と訴えた。
運営にかかわった「東京空襲犠牲者遺族会」(東京都墨田区)によると、両者が連帯するのは戦後61年で初めて。戦後補償は軍人や遺族に対象を限定しており、民間人犠牲者にも補償を求める両者の共通の思いから「共闘」が実現した。
参加者は「政府は戦争被害者を差別するな」などと書かれたボードを手に、反戦歌を流しながら約2キロにわたって東京の下町を行進した。
これに先立ち開かれた集会では、同遺族会会長の星野ひろしさん(75)が「空襲被害者と被爆者が同じ目標へ歩み始めるのは、戦後補償のゆがみをただすいい機会」とあいさつ。東京都三鷹市の被爆者出島艶子さん(79)は「北朝鮮が核実験をした。苦しい生き方をしなければならない人たちをつくるのはもうやめてほしい」と訴えた。