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□金正日 亡命説 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2606555/detail
金正日 亡命説
核実験から10日。米国の軍事行動も予測される中、金正日の「亡命説」が出てきた。世界の鼻つまみ者を受け入れる国があるのか。注目されるのが、中国の“怪しい”動きだ。
中国は国連の制裁決議にも具体的なアクションは取らないとみられていたが、早速行動に出た。北朝鮮との国境にフェンスを張り巡らせ、外貨送金をストップ。中朝を行き来するトラックの全車検査を行い、1日5000台以上の通行量が現在は50台前後に激減しているから、米国以上の制裁行動である。
北朝鮮を見放したようにも見えるが、中国の本当の狙いは別にある。
「この制裁強化はいわば“あぶり出し”作戦です。経済逼迫(ひっぱく)と国内混乱で金正日がたまらず出てきたところに、手を差し伸べるフリをして幽閉する。金正日がいなくなれば北朝鮮は戦争が回避できますからね」(国際政治学者)
北朝鮮の中国との貿易額は年間2000億円近くにのぼり、いまや中国にとっては無視できない市場。北朝鮮で売られている品物の80%は中国製である。さらに、中国企業は北朝鮮の資源開発にベラボーな投資をしている。北はレアメタルの宝庫。中国は北東アジア最大の鉄鉱石埋蔵量とされる東北部・茂山鉱山の50年間の開発権を北朝鮮から得たといわれる。
「金正日を“亡命”させ、北朝鮮に傀儡(かいらい)政権を樹立しようとしているのではないか。ロシアも北朝鮮の資源を狙っているから、先に金正日の身柄を確保しろ、というわけです」(北朝鮮問題評論家)
実際、中国はすでに米国と“総書記の首のスゲ替え”について話し合い、米国が「親中政権でも構わない」とお墨付きを与えたともいわれている。金正日の亡命はそう遠くなさそうだ。
【2006年10月18日掲載】
2006年10月21日10時00分