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□米国:時とともにトラウマがひどくなるイラク帰還兵 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/world/0610/0610193006/1.php
米国:時とともにトラウマがひどくなるイラク帰還兵
2006/10/20
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【サンフランシスコIPS=アーロン・グランツ、10月10日】
『アメリカ精神医学ジャーナル』の10月号に、イラクから帰還した兵士の多数が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされているとの調査結果が発表された。
PTSDとは、重大な身の危険を伴う苦痛な出来事が起こった後に発生する不安障害のことである。フラッシュバックが起こると、現実感がなくなり、過去に体験した恐ろしい出来事がもう一度起きてしまうのではないかとの不安に駆られることになる。
「ウォルター・リード陸軍医療センター」のトーマス・グリーガー教授(精神医学)らのチームは、イラク帰還兵600人を調査して、時とともにPTSDの発生率が高くなることを発見した。
帰還1ヶ月後には、PTSDが4.2%、うつ病が4.4%、4ヶ月後にはPTSDが12.2%、うつ病が8.9%、7ヶ月後にはPTSDが12%、うつ病が9.3%の割合で発生していた。
また、これまでの調査によると、PTSDを発症する割合は、重傷を負った兵士とそうでない兵士の場合でほとんど変わらないことも発見されている。
かつて海軍大尉だったジョン・オリヴィエラさんにとってこの知見は驚きではない。彼は、イラクやアフガンで従軍した後2004年に軍を離れた。しかし、帰還してからは、復員兵局の医療機関を出たり入ったりする人生である。
オリヴィエラさんは、PTSDに悩む元兵士のための組織を立ち上げた。彼によれば、ベトナム帰還兵からの支援がこの活動に非常に役立っているという。
『サイエンス』誌上で8月に発表された論文によると、ベトナム帰還兵の18.7%がPTSDを発症したことがあり、戦争終了後10年以上たっても、約10%が慢性症状に悩まされていたという。2004年の時点で、政府は21万7,893人のPTSDに悩む元兵士に対して補償を続けている。
元米兵のPTSD問題について報告する。(原文へ)
http://ipsnews.net/news.asp?idnews=35061
翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩
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(IPSJapan)