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北朝鮮核開発の政治的ショーマンシップは、大東亜共栄圏確立への大陰謀か!
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投稿者 憩いの時間 日時 2006 年 10 月 19 日 16:43:44: GsgmThvLezdQ2
 

◎日本TVがファンジョンヨブ氏にインタビューした内容にはまだ続きがありますので、昨日につづき転載します。

◎日本TV「ザ・ワイド(10.17放送分後半部分)」
Q:日本に住んでいる人々が一番気になっているのは、金正日が戦争を起こすつもりかどうかということなんですけども?
A:(それはもしあるとしても)なんのための戦争かと言う事が問題です。
彼は、唯一の希望は南朝鮮をを征服して、全半島の首領になることです。
それ以外に何も考えていないですよ。
そういう角度で(今回の事件や、果たして彼が戦争を起こすのかどうかを)考えたらいいですよ。
(しかしながら)なにも”対米戦争””対日戦争””対中国(戦争)”なんて考えていない。
それは考えられないことです。
ただ、この南朝鮮を征服すると。
そしてその統一国家の首領になること、(彼は)これのみ願っているのです。
そのために核兵器をどのように使うか、と言う事を考えているだけです。

……要約すると、『金正日には朝鮮半島の統一と、統一朝鮮の首領になると言う政治的野心があることは事実です。しかし周辺諸国と戦争してまでそれを実現しようとは考えていません。しかし彼の野心を満たすために、核兵器による半島制圧の戦略を立てているはずです』


Q:今回国連で制裁決議案を出して、金正日が暴走する可能性はどうでしょう、先生?
A:(遮るように)ないですよ!
それは中国が阻止しますよ。だからそれは憂える必要はないです。
直ちに戦争を起こすという事は、中国が絶対に反対します。
これはもう、露骨的に言ってきました。
『たとえこの(中国と北朝鮮の)軍事同盟(がある)とは言っても、戦争をこちら(中朝)から起こすという事は絶対に許さない』と言う事(を中国が言ってきました)。

……要約すると、『国連制裁決議に反発して、金政権が全面衝突につながるような軍事行動にでることはありません。かりにやろうとしても、必ず中国がそれを封じ込めてしまいますから、その心配は無用です』


Q:やはり最終的には、金正日政権というものがなくならない限り、根本的な問題の解決にはならないでしょうか?
A:ならないです。これは断言することがでる。
最も重要なのは金正日政権を除去することだと。
それに焦点を置かなければならない。
それ(金正日政権)が悪いという事を宣伝し、そういう風なやつに、核兵器まで持たせ、このような独裁をすることは許せないと…。
全人類がそれを許してはいけない、というふうになってこそ、(金正日政権打倒の大義)名分ができるはずですよ。

……要約すると、『朝鮮半島問題を解決するには、金正日を北朝鮮の政権中枢から排除するしかありません。彼を倒すには、金正日の政権がいかに悪辣で許しがたいものであるかを、国の内外に示してその偽りのカリスマをはぎ取り、彼への求心力をなくさせ、その上で金正日政権打倒の行動に出るしかないのです』


◎ファンジョンヨブ氏が主張したいことは、仮にクーデターや暗殺によって金正日ファミリーを殺害または亡命させて北朝鮮から排除するにしても、その前に彼らの地位を落とし込める大規模な情報戦略が必要だと強調しているように思えた。

そうした国際的かつ国内的に強固な離反工作を行わないと、軍部・官僚や一般国民からも強い反発を招き、彼を祭り上げて必死に抵抗する勢力が存続するからなのだろう。

ファンジョンヨブ氏は北朝鮮崩壊に備えた亡命政権の総裁にもなりうる人物だけに、仮に中韓、米日が協調して軍事侵攻するにしても、その崩壊プロセスでの被害・混乱を最小限に抑えたいという願望があるのだろう。

考えられる情報戦略としては、北朝鮮人民軍に偽装した一団が38度戦で暴発し南下作戦を開始したとする確定事実を作り出せば、想定外の展開に驚いた金正日は、人民軍の一部が反乱を企て、クーデター作戦を進行させていると思い込み、中国やロシアに逃亡する、というオプションも存在するだろう。

かりに今回の核開発表明に米朝密約があったとしても、密約である以上、尊守義務はないのであるから、どちらも裏切りのし放題であるし、二股三股の密約がこの世の常識であるから、金正日もアメリカと中国の駆け引きには慎重に注視しておくべきだろう。

私の見るところ、米中はこの北朝鮮問題を巡って軍事同盟体制を確立させるものと予想される。
経済的に米中はすでに後戻りのできない相補関係にあり、アジア経済圏での更なる飛躍と安定のためにも、この経済圏の守護者として米中軍事協力体制を構築することになるだろう。

その移行プロセスの過程でいかに統一朝鮮を成立させ、半島有事への軍事的経済的負担を軽減できるかが鍵となる。
米中、日韓はその負担の大きさ、人的経済的被害の破局的な規模ゆえに北朝鮮に譲歩せざるを得ない。

つまり米朝の密約上は小規模な軍事衝突も演出しながら、金正日主導での半島統一が実現し、米中日韓に渡る、極めて広範囲な軍事同盟がアジア太平洋圏に成立する可能性すらある。

まさにかって大日本帝国が希求した大東亜共栄圏が出現するものと愚考されるのである。

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