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□イラク首相がシーア派最高指導者の支援を求める 宗派間抗争の解決に向け [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2598247/detail
イラク首相がシーア派最高指導者の支援を求める 宗派間抗争の解決に向け
【アルジャジーラ特約19日】マリキ・イラク首相は18日、ナジャフでシーア派の最高宗教指導者(大アヤトラ)のアリ・アル=シスターニ師と同派指導者のモクタダ・アル=サドル師の2人と会談し、政治的な意見統一と拡大する宗派間抗争に対処する政府への支援を約束してくれるよう懇請した。
同首相は会談後、「私が(シスターニ師と会うために)当地へ来たのは、政府がその努力を復興に向けることを許してもらい、政治状況を安定化させることができるようにするためだ」と語った。
マリキ首相が4カ月前に就任して以来、治安は目立って悪化しており、このため同首相は政府がいわゆる米国の影響力から独立することを心掛けてもきた。この点について、同首相は「イラク政府はイラク国民の意志を受けて権力を掌握した政府である。イラク国民は、この政府を更迭するも存続させるも可能な唯一の権威をもつ集団である」と述べた。
一方、アルジャジーラによると、ヨルダンの首都アンマンでは、イラクのタリク・アル=ハシミ副大統領は、数カ月前に中断したイラク抵抗勢力との話し合いを近く再開すると述べた。
同大統領は18日、マルーフ・アル=バヒト・ヨルダン首相と合同記者会見を行い、イラク抵抗勢力に対して、その戦略を変更してイラク政府ないしは米軍と交渉を開始するよう呼び掛けた。
これに対して、イラク武装抵抗勢力の一つ、「1920年革命旅団」は直ちに反応し、ハシミ副大統領に発言の撤回を求めた。
アルジャジーラは先に、副大統領のヨルダン訪問は、イラクを宗派別の境界線で分離するという考え方に対して米国とサウジアラビアが反対の声を上げたのを背景として、アンバル州の部族首長らの支持をかちえようとする目的であると報じていた。
一方、英フィナンシャル・タイムズの同日付記事は、ホワイトハウスがイラク当局に対し、スンニ派戦闘分子に対して特赦を与えるよう圧力をかけていると報じた。
これまで、米国政府は特赦に反対しており、その理由として、特赦が米兵を殺害したまま、いまだ捕まっていない分子を包含することになることを挙げた。
米国務省では、トム・ケーシー報道官が、特赦に関する決定はイラク政府に委ねられるとして、「彼ら(イラク政府)が自国の国民的和解のプロセスが適切な段階を経て進行したと感じ、さらに前進させようとする時点を除いて、わが国が現在あるいはいかなる特定に時機においても、イラク政府に圧力をかける立場に立っていると言うつもりはない」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年10月19日15時12分