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朝鮮日報 2006/10/19 11:00
「50年来の血盟」はどこへ…中朝、血で血を洗う諜報戦
「50年来の血盟」で固められた中国と北朝鮮軍部との絆に、異常を示す兆候が現れている。情報要員の拉致や買収といった諜報(ちょうほう)戦が両国の間で繰り広げられ、さらに北朝鮮による核実験が実施されて以降、「北朝鮮がいつ銃口を中国に向けるか分からない」という危機感と怒りが中国軍部内で高まっている。
◆北朝鮮による中国情報要員の拉致・買収
今月16日、中国では第16集団軍砲兵旅団に所属していた兵士・李亮氏(享年19歳)の1周忌追悼式が開かれた。1年前、李亮氏は延辺朝鮮族自治州の広坪休暇村で、未明に国境を侵犯した北朝鮮軍人5人によって射殺された。李亮氏の父・李界華氏の話によれば、広坪のある別荘で北朝鮮の情報収集業務を担当していた中国の情報要員らを北朝鮮の軍人らが拉致しようとしたところを李亮氏が阻止しようとして殺されたという。
香港の中国人権民主運動情報センターは「中国当局が事件直後、北京駐在の北朝鮮大使を呼んで抗議し、李亮氏を殺害した軍人らの身柄引き渡しを要求したが拒否された。これにより、両国軍部間の関係が急速に悪化している」と中朝関係の内幕を明かした。この事件以降、中国軍部内では「中朝友好条約を改正すべきだ」との声が高まっているという。
さらに、香港『亜洲週刊』最新号は「数年前、延吉市国家安全局の責任者が北朝鮮情報当局に30万ドルで買収され、中国が北朝鮮内に築いた情報網が一挙に瓦解した」と報じ、中国の対北情報網が事実上空白状態に陥っているとした。
そのため、北朝鮮の核兵器保有の有無や核開発の進歩状況に関し、中国の対北諜報能力は皆無に等しい状況に陥っている。例えば、北朝鮮による核実験強行前日の今月8日に、中国国営・新華社通信の「参考消息」が「北朝鮮が条件付きで核実験を中止すると伝えた」と報じたのがその代表的な例だ。
また、香港のある軍事消息筋は「北朝鮮の特殊部隊が中朝国境を越え、中国領土で脱北者らを勝手に逮捕していくことに対し、中国軍部の怒りが高まっている」と中国軍内部の雰囲気を伝えている。
◆中国軍部、北朝鮮による核攻撃を懸念
中国軍部が憤慨しているもう一つの理由は、北朝鮮の核開発だ。北朝鮮の核は、表面上では米国を狙っている一方で、いつそれが中国に向けられるか分からないという懸念も高まっている。北京のある中国軍高官は、『亜洲週刊』とのインタビューで「金正日(キム・ジョンイル)は内心では、今後の戦略的同盟国の順序を米国、ロシア、日本、中国と定めている。突然米国が北朝鮮との2カ国協議開催に同意した場合、北朝鮮はいつ中国を米国に売り払うか分からず、米国の手先として“第2のベトナム”になる可能性がある」と語っている。
北朝鮮の核実験について、中国政府が声明で「強引に」「断固として反対」という直接的な表現を使い、前例のない怒りと侮辱感を表したのも、このためだと指摘されている。
これとともに北朝鮮は最近、ミサイル発射や核実験などを通じ、核開発情報に対する対中防諜(ぼうちょう)を大幅に強化したことが分かっている。
香港=宋義達(ソン・ウィダル)特派員
朝鮮日報