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□ラマディの学童は学校に行けないまま 米軍と抵抗勢力の戦場化 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2585262/detail
ラマディの学童は学校に行けないまま 米軍と抵抗勢力の戦場化
【アルジャジーラ特約16日】イラクでは9月20日に新学期が始まるが、ことしはイラク全土で多くの学校が閉鎖されたままである。学童たちはイラクの街の通りを跋扈(ばっこ)する暴力のために、家から出られないでいるのだ。
アンバル州の都市、ラマディでは、イラク抵抗勢力を名乗る武装集団のメンバーたちが、すべての米軍の検問所が都市から撤去されるまで、両親は子どもを在宅させておくようにと要求するビラを撒いている。
中学校のアラビア語の教師、モハメッド・ヌールさんは、アルジャジーラに対し、こうしたビラの内容を話してくれた、ビラは、米軍将兵が過去数カ月のうちに学校の幾つかを占領したとか、「ラマディの人々が米軍のプレゼンスから逃れるまで」学校生徒は学校に登録をしないようにとか、書いてあるという。
ラマディは事実上、こうした武装集団と米軍との間の戦場となっているため、攻囲下の都市になっている。激しい戦闘が多くの通りを交通できないようにし、一部の地区では、都市は無人化している。
学校が多くあるアル=マーリスやムハファタ、アル=イスカンといった通りも米軍によって非常線が張られ、多くの家族が子どもたちを家の中にいさせるのを余儀なくさせている。
ヌール先生は「こうした通りを抜けようとしる時は、白旗をもっていかなければいけません。そうしないと、あなたをテロリストとして狙撃手が出て来て、容赦なく発砲してくるかもしれません。・・・連中は通りを見下ろすビルに陣取っているんです」と話した。
状況をさらに悪くさせているのは、多くの教員に給料無配であることだ、ある校長先生が名前を出さない条件で話してくれた。「米軍はどこにもいますよ。通りにも、検問所にも、以前、警察署だった所にもね。危険ですよ」。
校長はさらに、ラマディでもヒイト、ハディタ、西アンバル州の他の都市でも、誰かに給料を持って行ってもらおうとするのは甚だ厄介だと説明し、「給料を配達する人は道で強盗に遭うか、米軍に殺されるかの可能性がありますからね」と話した。
ラマディ周辺の道路は非常に危険で、ラマディの中学校の生徒たちが受けた試験の結果はバクダッドのルサファ地区アル=セラク区からまだ届いていない。
今の時点では、少なくともラマディの学校生徒にとって、授業は年内はないのである。
(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年10月17日03時38分