★阿修羅♪ > 戦争85 > 647.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□イラクで牧師を拉致し首を切断 ローマ法王発言への反発か [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2570319/detail
イラクで牧師を拉致し首を切断 ローマ法王発言への反発か
【アルジャジーラ特約12日】イラク北部モスルで12日、拉致後、首を切断された姿で発見されたキリスト教牧師の追悼式が行われ、遺族はその際、拉致集団が教会に「ローマ法王非難のほか、身代金支払いを要求してきた」と明らかにした。
拉致されたのはモスルにある聖エフェレム正教会のアメル・イスケンデル牧師。同牧師は今月8日、正体不明の集団により拉致され、3日後の11日、モスルの工場地帯で首を切断された姿で殺されていたのが発見された。
12日開かれた追悼式に参列した同教会信者で教師のエマン・サーウルさんは「イスケンデル牧師は人柄がよく、また、平和を愛していた」と、その死を悲しんでいた。
また、同式に出席した遺族のひとりは、牧師を拉致した集団は身代金35万ドル(約4160万円)の支払いを要求するとともに、イスラム教を中傷したとされるローマ法王ベネディクト16世を非難する声明を出すよう、教会に求めてきたと明らかにした。
匿名を希望したこの遺族によると、聖エフェレム正教会は同牧師が拉致される以前から、法王声明への非難を掲げるとともに、キリスト教徒とイスラム教徒が良好な関係を維持するよう呼び掛けていたという。
同教会は拉致集団からの要求に応じ、法王非難の声明を再度掲げたが、そのかいもなく、イスケンデル牧師は他殺体で発見されたという。
一方、イラクのキリスト教団体の調査によると、同国での治安悪化を嫌い、隣国シリアに避難するキリスト教徒がこれまでに3万5000人を超えたという。
イラク戦争の開始から1年が過ぎた2004年の同数字2万人に比べると、約75%も増えたことになる。
同団体の代表者によると、キリスト教徒のイラク脱出は@イスラム過激派からの脅迫A国内治安の悪化―が原因という。
これが示すようにイラクでは今、キリスト教徒がイスラム教徒に襲われるケースが頻繁に起きている。また、キリスト教会がイスラム系集団による車爆弾テロ事件の標的にもされている。
このほか、イスラム教の社会習慣や服装基準に従わないとして、キリスト教徒の女性が多数拉致され、時には殺害されるケースも起きている。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月14日00時11分