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□【核開発】未だ解明されない3つの謎 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2558404/detail?rd
【核開発】未だ解明されない3つの謎
北朝鮮が「核実験に成功した」と発表してから1日以上経過したものの、本当に核実験を行ったのか、また核実験に成功したのかをめぐるいくつかの疑問点が解明されずにいる。
(1)本当に核実験を行ったのか?
まず、米国政府が核実験を行ったかどうかの最終的な確認を今もって行っていない状況だ。AFP通信は米国のある情報当局者の発言を引用し、「北朝鮮で観測された地震波は1キロトン未満の爆発によるものであり、これが核実験によるものかどうかは断定できない」と報じた。
英国のロイター通信も、「マグニチュード4未満の振動は、核実験でなくてもTNT火薬数百トンの爆発で生じうるものだ」という米国のある高官の発言を伝えた。そんな中、韓国科学技術部は振動の規模がマグニチュード3.9だったと報告している。
核実験を行ったとすれば、普通ならば大気中から放射能が検出されなければならないものだが、現在のところ放射能が検出されたという報道はなされていない。米国や日本が最先端の設備を用いて調査を行っているが、放射能を検出したという調査結果はまだ得られていない。そのため現段階において米国は、「核実験と推定される」という表現をしている。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も9日の記者会見で、北朝鮮が核実験を行ったという発表が事実であるという断定はしていない。盧大統領は「北朝鮮が行ったのが果たして本当に核実験なのか、そうであるならば果たして成功したのかどうかについては科学的な検証が行われているところだが、北朝鮮の公式発表については、重大な事態として対応しなければならない」と述べた。核実験と断定する代わりに「北朝鮮の発表」という点を強調したのだ。
(2)核実験は失敗だったのか?
北朝鮮は実際に核実験を行ったものの、望み通りの成果を得られなかったとする見方も出ている。通常の核実験は10キロトン前後の核弾頭を爆発させるものとされている。1998年にインドとパキスタンが行った核実験も、10キロトン程度の弾頭によるものだった。また、第2次大戦時に広島に投下された原子爆弾は15キロトン規模のものだった。
それならば北朝鮮が1キロトン未満の小型の戦術核弾頭を開発した可能性もある。しかし、1キロトン級の核弾頭を作るには、10キロトンから20キロトン級の核弾頭を作るよりもはるかに高度な技術が要求される。
このため、北朝鮮の核技術が韓国の予想をはるかに超えたものでないとすれば、10キロトン級の核弾頭の爆発実験を行ったものの、部分的に失敗したという可能性を指摘する声も上がっている。つまり十分な核の連鎖反応を起こすことができなかったというわけだ。その場合、北朝鮮は問題点を保管するために再度核実験を行う可能性が高い。一部の外国メディアも「北朝鮮が核保有国として認められるために、再度核実験を行う可能性がある」と報じている。
(3)北朝鮮のハッタリか?
一方、北朝鮮が核実験に見せかけて、普通のTNT火薬を爆発させたのではないかという推測も出ている。英国タイムズ紙は「一部の専門家は、北朝鮮が普通の爆発物を爆発させ、それを核爆発に見せかけようとした可能性もあり、慎重に見守っている」と報じた。また、ある韓国軍関係者も「北朝鮮のハッタリである可能性も念頭において分析している」と語った。
しかし、核実験を行ったという狭いトンネル内に、数百トンもの爆薬を米国の偵察衛星などに感知されずに運び込むのは困難だという見方も説得力を持つものだ。また、15年以上にわたって核開発を続けてきた北朝鮮の核の能力を考慮すれば、してもいない核実験を行ったと発表したものと判断するには根拠に乏しい状況だ。
アン・ヨンヒョン記者
朝鮮日報
【特集】北朝鮮核問題
2006年10月11日18時30分