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□北朝鮮核実験は「失敗」と米当局 [CNN]
http://cnn.co.jp/world/CNN200610110002.html
北朝鮮核実験は「失敗」と米当局
2006.10.11
Webpostedat: 12:58 JST
- CNN/AP/REUTERS
ワシントン──米国は北朝鮮の地下核実験実施発表について、北朝鮮が核兵器を爆発させたとの見方を示す一方、何らかの失敗で爆発が小規模にとどまった可能性を指摘した。米当局者が10日、CNNに語った。当局者は、北朝鮮が実験前に中国政府に通告していたことを確認。ただ、北朝鮮で観測された爆発が核爆弾によるものと断定できず、そうであると仮定した場合も大成功とは言えない規模だとしている。
北朝鮮が爆発させたのは4キロトンの核兵器とされるが、インドやパキスタンが1998年の実験で使用した15キロトンの核兵器を大幅に下回る規模。10日付韓国紙ハンギョレは北朝鮮外交筋の発言として、実験が予想より小規模だったことを認めたと伝えた。
別の米当局者は匿名を条件に、北朝鮮が2度目の核実験を計画しているとの見解を表明する一方、今回の実験現場とされる地点とは別の場所で準備が進められている兆候はないと語った。米情報機関は爆発が0.5キロトン以下と推定しているが、トンネルで実験が行われ地震波が遮断された可能性があると見ている。
国際社会は北朝鮮への非難を強めており、長年北朝鮮とのつながりが深い中国は「懲罰的対応」を取る姿勢を示した。韓国の聯合ニュースは米国が北朝鮮との対決路線の打開に動かなければ、核弾頭を搭載したミサイルを発射する可能性もあると発言したと報じたものの、ボルトン米国連大使は、米国を脅して直接対話に誘い込もうとするのは北朝鮮の典型的な交渉手法だと批判。「(この手法は)以前有効だったが、今回は通用しない」と述べた。
ライス米国務長官もCNNの番組「シチュエーション・ルーム」に対し、良いアイディアではないとして北朝鮮の脅しを批判するとともに、北朝鮮当局に結果に対する認識があると指摘。「北朝鮮は仮に核ミサイルを発射した場合、自国の安全保障に不利になることを知っている。米国や同盟国、近隣諸国への攻撃に核を使用することが何を意味するかについて、北朝鮮は混乱していない」と語った。
ボルトン大使は、米国がこれまでの6カ国協議で北朝鮮との直接対話に応じたと強調し、北朝鮮が協議に復帰した場合は同じ方法で対話する意向を表明。「われわれと対話したいなら、北京行きの航空券を買うだけで良い」とコメントした。
北朝鮮は現在、米国が国連安全保障理事会に提出した国連憲章第7章に基く制裁決議原案に直面している。北朝鮮の大量破壊兵器や薬物違法取引の制裁措置で、金正日政権を罰する内容。ボルトン大使は、食糧不足などに苦しむ北朝鮮の住民は標的ではないとして、人道支援物資を禁輸措置対象から外す姿勢にある。日本は米国の原案に、北朝鮮籍の船舶の入港禁止などを追加することを提案した。制裁案がどこまで厳しい内容になるかは不明。
安保理常任理事国の中国とロシアは態度を保留しているが、王光亜国連大使は10日、「懲罰的対応が必要」と語り、一定の制裁を支持する考えを示した。また、ロシアのイワノフ国防相は、イラン核問題と北朝鮮核問題でロシアの対応は異なると発言。「入手できる範囲の情報によると、イランが核兵器を保有しておらず、濃縮ウランやプルトニウムさえも保有していない一方、北朝鮮は保有している」と指摘した。
こうしたなか、北朝鮮の朴吉淵国連大使は制裁を一蹴(いっしゅう)する姿勢を示し、「制裁で問題は全く解決しない」とコメントした。