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□汚職議員の免責特権を剥奪 イラク国会 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2554670/detail
汚職議員の免責特権を剥奪 イラク国会
【アルジャジーラ特約8日】イラク国会は8日、スンニ派の国会議員1人の免責特権を剥奪し、検察当局による汚職容疑での訴追を容認した。
国会議員審査委員会のサバハ・アル=サーディ委員長は同日、ミシャーン・アル=ジュブーリ議員が2005年当時、油送管の防護に使用されるべき資金を不正に使用したと議会に報告した。議員の免責特権剥奪は前例がないが、マハムード・アル=マシュハダーニ国会議長がすでにジュブーリ議員が国外に逃亡していると述べたため、主として象徴的な意味をもつものとなった。同議員にはすでに一年前から逮捕状が出ていた。
サアーディ委員長は議会に対して、「この訴追条項はイラク経済にかかわっており極めて危険な内容である。議員審査委員会の調査によると、彼は毎月、1100億ディナール(約7500万ドル)も費消していた」と報告した。
ジュブーリ議員には同日までに連絡がつかず、同議員の釈明は聞けなかった。
イラクでは、特に石油部門において、腐敗は現在もひどいと考えられている。石油収入はイラクの歳入のほとんど全部を占めているが、汚職行為によって、イラク国民にとって欠かせない基本的なサービスを提供すべき数10億ドルが失われている。
独立機関の議員審査委員会スポークスマンによると、サーディ委員長の挙げた数字を確認することはできないが、イラク国防省がジュブーリ議員に対する物証や証人を握っているという。
同スポークスマンのアリ・アル=シャブート氏は「この事件にはミシャーン、イエジン・ジュブーリ親子が関与している。ジュブーリ議員が直接にも間接にも送油管を破壊行為から守ることに責任を持っていた時期に遡っての犯行である。給食費などの水増し請求のために幽霊要員を登録するなどさまざまな容疑がある」と述べた。
バグダッド北方の送油管網は過去3年にわたって反米分子の頻繁な襲撃に見舞われており、イラクは次第に輸出用の石油を南部に依存するようになっている。
ジュブーリ議員はサダム・フセイン前政権に近い人物。1990年代にイラク当局からはずされてから強い反フセイン主義者に変わり、当時の反政府党派の多くに協力した。
2003年3月の米軍のイラク侵攻当時、ニネヴェ州(モスル)の州知事を自称したことで知られる。また、イラクの抵抗戦士とイラク駐留米軍との橋渡し役と自称したことでも知られたが、イラクの反米武装各派はジュブーリ議員とは無関係を声明を出していた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年10月11日00時11分