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□「長崎型」原爆を使用…失敗、再実験の可能性も [夕刊フジ]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/abomb_north/story/10fuji320061010014/
「長崎型」原爆を使用…失敗、再実験の可能性も (夕刊フジ)
ついに押された核のボタン。広大な核実験場を持たない北朝鮮は山を掘削した坑道を利用し、地下核実験に踏み切った。実験で北は“高度な技術”を強調したが、「核実験にしては規模が小さい」(韓国政府筋)と、期待した成果が得られていない可能性もある。国際的な非難の嵐の中、再実験を強行する可能性も浮上している。
今回、核実験が行われたのは、北朝鮮北東部、咸鏡北道(ハムギヨンプクド)花台郡(フアデグン)の標高360メートルの山。核実験場ではプルトニウムを用いた「長崎型」原爆が使用されたとみられる。プルトニウムは90年代前半、核査察問題で取りざたされた寧辺(ヨンビヨン)の黒鉛減速炉で抽出されたものとみられる。
「長崎型」は中心部のプルトニウムに向けて周囲に並べた球状の高性能火薬を正確に爆発させる「爆縮」と呼ばれる高度な技術が要求される。
北は98年5月のパキスタンでの核実験にプルトニウムと技術者を送り込み、事実上の代理実験を行わせたとされ、ここで技術を身につけたものとみられる。すでに、米国はこのデータを入手しており、大気から収集した粉塵と照合すればパキスタンからの技術供与かどうか確認できるという。
実験では、山に横坑を300メートル以上掘り進んだ先に観測装置とともに核爆弾を設置。その後、起爆ボタンに接続するためのケーブルを敷設した上で、坑道にはコンクリートや土砂を流し込んで埋め戻し、爆破した。
日本各地で核実験による地震波が観測され、気象庁はマグニチュード(M)4・9と発表した。ただ、韓国政府は当初、M3・58−3・7と発表。爆破の威力は5−15キロトンとみられ、1945年に米軍が長崎へ投下した「ファットマン」(22キロトン)よりもはるかに規模が小さかった。
このため米メディアは米政府高官の話として「どちらかといえば失敗」「当初求めていた成果を達成できなかったのではないか」と報じた。
つまり「爆縮」の技術はまだ未熟で、実験は失敗だった可能性もあり、平然と核実験が繰り返される可能性もあるわけだ。
今回、実験場となった横坑は縦坑に比べて偵察衛星にキャッチされにくい利点もある。
北には少なくとも8カ所の核実験場候補地があり、偵察衛星を欺くために偽装工作を行った可能性も高い。
実際、怪しい車両の動きや、地下核実験場と観測装備をつなぐのに使われる大きなケーブルが積み下ろしといった不穏な動きが米偵察衛星にキャッチされ、最有力候補地だった吉州郡(キルジユグン)豊渓里(プンゲリ)の実験場も結局は猿芝居だった。
韓国国家情報院によると、今回の実験場近くで再び人や車両の不穏な動きがみられるという。芝居か本気か、核実験カードを今も有効と信じる北の揺さぶりは続く。
[2006年10月10日16時43分]