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□「イスラエルとの戦争はあり得る」 シリア大統領が警戒感を表明 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2547256/detail
「イスラエルとの戦争はあり得る」 シリア大統領が警戒感を表明
【アルジャジーラ特約8日】7日付のクウェート日刊紙アルアンバーによると、シリアのバッシャール・アサド大統領は同紙との会見で、対イスラエル問題に触れ、中東地域に永続的な和平が確立されない限り、対イスラエル戦争の可能性を排除できないとの考えを表明した。
その中でアサド大統領は、「原則からして、イスラエルによる侵略はいつでもあり得る。イスラエルは軍事大国であり、米国から直接支援を受けている」と指摘した上で、「そのために準備すべきかどうかに論議の余地はない。常時警戒する必要がある」と強調した。
さらにアサド大統領は、2001年にアリエル・シャロン首相(当時)が政権の座に就いて以降、イスラエルは中東和平プロセスを放棄してしまったとの考えを示すとともに、「このため近い将来の和平実現は望めない。和平がないならば、当然、戦争ぼっ発の可能性を想定せねばならない」との警戒感を表明した。
レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとイスラエルとが戦火を交えた「レバノン戦争」の間、シリアはイスラエルからの攻撃に備え、厳重な警戒態勢下に置かれた。ヒズボラを支援しているのはシリアとイランの両国だ。
これとは別に、シリアのビラル情報相は8日、アルジャジーラの取材に対し、「シリアはイスラエルが軍事行動を起こす可能性を検討してきた」と述べ、アサド政権がイスラエルから軍事攻撃を受ける可能性を考慮していたことを明らかにした。
ビラル情報相はさらに、「シリアは、失敗に終わったレバノン侵略に続いて、イスラエルが次に行う敵対計画をはじめ、あらゆる可能性に対応すべく準備を整えている」とも言明した。
また同情報相は、「レバノン戦争での敗北とレバノン側抵抗勢力の勝利により、オルメルト首相率いるイスラエル現政権は危機状態に陥っている」との見方も示した。
これに対し、ペレツ・イスラエル国防相の政治顧問、アモス・ギラド将軍(予備役)は、シリアの現状を無視できないとした上で、「アサド(大統領)発言を真剣に受け止めねばならない」と話し今後の成り行きに警戒感を強めている。
ギラド政治顧問はさらに、「今回の脅し文句を慎重に分析する必要がある。長期的にみると、アサド発言の持つ意味は極めて重要だが、当面の間は、何の変化も起きないだろう。脅し内容が具体性を欠いているからだ」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月09日05時38分