★阿修羅♪ > 戦争85 > 238.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□タリバン掃討作戦に批判の声 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/world/0610/0610032164/1.php
タリバン掃討作戦に批判の声 2006/10/04
------------------------------------------------------------------------
【ロンドンIPS=サンジャイ・スリ、9月25日】
アフガニスタンにおける米国主導の軍事行動に対する批判は多かったが、今や軍内部からその正当性を疑問視する声が上がっている。
最も注目を浴びたのは、英国軍を厳しく批判する公開状を出し除隊したレオ・ドチャティー大尉である。アフガン南部ヘルマンドで展開されている英国の軍事作戦に参加した同大尉は、「英軍は、タリバンの拠点占拠だけを考え、開発について何も考えていない。軍はトライアングルの1辺に過ぎない。国際開発省、外務省は何をしているのだ。与えるものは何もなく、部隊は日々タリバンの攻撃にさらされている。同作戦は、反乱鎮圧を台無しにする典型例である」と批判。英メディアはこれを大きく取り上げた。
同大尉は、「家を破壊され息子を殺された人々は皆、英国を憎むようになる。家やケシ畑を失えば、彼らは戦いに参加するだろう。彼らの立場であれば、私も同じ行動をとるだろう」と述べている。
アフガニスタンの麻薬政策を調査している独立機関Senlis Councilのエマニュエル・レイナート代表は、「5年前は、西側とイスラム諸国間に協力の可能性があったが、今やその窓も閉ざされてしまった。窓を再び開くには、戦略の転換が必要である」と語っている。しかし、戦略転換の動きは見えない。米国は、国際軍の強化のため増兵を画策してきた。アフガン復興のためのリソース確保よりも軍事力強化に力が注がれている。
Senlis Councilによれば、アフガン南部の幾つかの地方は飢餓状態にあるという。これがタリバンあるいはテロ行動の支持拡大に繋がっている。
軍事力強化が常に部隊の援護に役立つとは限らない。今や政府よりも、アフガン戦線から「開発の必要性」を訴える声が高まっているのである。
タリバン掃討作戦に対する英国将校の批判を紹介する。(原文へ)
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=34866
翻訳/サマリー=山口ひろみ(Diplomatt)/IPS Japan浅霧勝浩
IPS関連ヘッドラインサマリー:
タリバンの復権
爆弾やブルカ以上のもの
ケシ栽培禁止と闘う農民
(IPSJapan)