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3618. 「中東ビジネスレポート」(9/30)BBC
2006年10月02日(月) 04時01分
妹之山商店街
「7月から9月にかけてイスラエルはレバノンの港を封鎖しました。
その為、レバノンの経済は低迷。
多くの会社が倒産しました。
今、レバノンの産業界は輸出を増やすことで経済を回復させようとしています。
周辺のアラブ諸国に、戦争の時の援助に代わって、
今度はレバノンの商品を買うことが経済援助に繋がると訴えています。
ベカー高原ではジャガイモを袋に詰めています。
殆どが輸出用です。
イスラエルの空爆により、この地域のジャガイモの半分が失われました。
四千ヘクタールの野菜畑、果樹園も空爆により大きな被害を受けました。
今ここの農家の人々は作物を中東市場に卸して、損失を補おうとしています。
周辺諸国は輸入の規制を緩和しています。
(IBRAHIM TARCHICHI:Union of Beka'a Farmers and Peasants)
「停戦二週間目から輸出を再開しました。
これまで以上の輸出額となっています。
これまで毎日五百トンだったものが二千トンになっています。
サウジ、カタール、ドバイなど全域にレバノン産の物が広がっています。
有り難いことです」
レバノンの産業界は経済回復の決め手は輸出の増加とみています。
Promotional video courtesy BBDO
この広告ビデオを作り、近隣アラブ諸国に流しています。
イスラエルとの戦争中、多くの援助物資をレバノンに送った国に対して、
今度はレバノン製品の購入を呼び掛けています。
今レバノンの産業界はアラブ諸国への売り込みに必死です。
例えばここで作られているプラスティックのカップには、
say NO to Israel
buy Lebanese
と書かれています。
このカップを輸出先の顧客に渡し、他の人にも配って貰おうという作戦です。
(ELIAS ABBOUD:Association of Lebanese Industrialists)
「アラブ世界に対し、レバノン経済の再生の為にレバノン製品を買って欲しい。
それによって戦争以前の状態に経済を戻すことができるとの
メッセージを伝えている訳です。
それぞれの企業がセールスマンを派遣して宣伝活動をすべきです」
こうした訴えに対する反応は上々です。
ドバイにオフィスがあるアメリカ系のアージェント・フィナンシャル・
グループはレバノンに50万ドルを投資するファンドを設けました。
(HOWARD LEEDHAM:Argent Financial Group International)
「不動産の取得、再建工事をする会社への投資、
その中にはIT関係、通信企業も含まれています。
また観光業にも投資します。
レバノンの状況が落ち着けば、観光客も戻って来るでしょうから」
つまりレバノンは野菜から投資ファンドまで
大きな支援を受けているということです。
ハチコはレバノンの輸出企業の一つです。
車の車輪のパーツを作っています。
(KHATCHIG HAGOPIAN:Chairman and President. Hatco)
「石油を値下げして貰うこともできると思います。
追加コストの請求をしないという場合もあります。
色々な面で協力して貰っています。
大きな力となっています。
私達は発電機を使っていますからコストがかさみます。
近隣諸国に比べ、コストは三倍です」
長期的にみてレバノンは安い石油だけでなく、
エネルギー供給の効率化を図る必要があります。
外国がレバノン製品を買うだけではなく、
レバノン政府を助けるだけの大規模な投資を、
豊かな近隣諸国が行う必要がある訳です。
ただ問題は、長期的な視点で見るには状況が不安定だということです」
http://bbs.com.nifty.com/mes/cf_wrentT_m/FDR_B011/wr_type=M/wr_page=1/wr_sq=FDR_B011_0000003618