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□モスル市で女性を狙う殺人事件が多発 治安要員の身代わり報復や西洋風俗への憎しみ [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2524498/detail
モスル市で女性を狙う殺人事件が多発 治安要員の身代わり報復や西洋風俗への憎しみ
【アルジャジーラ特約2日】過去数週間、イラク北部の都市、モスルでは市内のいたる所で数多くの女性の死体が発見された。このため、多くの女性は家に引きこもるか、親族や所属部族の警備要員による武装警護に頼っている。
アラア・アル=バドラーニさんの話によると、彼女の友人で小学校の校長を務めていた人はモスル市のバクル区にある自宅から武装集団に拉致され、近くの建設現場からのどをかき切られた遺体で発見された。
名前を出さない条件で、近所に住む一人はアルジャジーラに対して、校長先生は9月20日に脅迫状を受け取り、「身辺安全料」を支払うよう要求されていたと話した。「しかも、(犯人は)彼女を連れ去るのに2時間も待ってやらなかったんです」「彼女はすばらしい人で、とても信心深く、どうしてこんなことが起きたのかわかりません」と言う。
イラク全土でイラク治安機関や警察に対する攻撃が続く中で、こうした治安機関の上、中級幹部や職員の家族もまた、攻撃にさらされている。
9月28日、ラマダンというのに、ズヘイラという若い主婦がモスル市北部ゴガリー区で、頭に銃弾を撃ち込まれた死体で発見された。近所に住むサリム・ザホさんは「彼女の旦那さんは警官で、旦那さんを殺せないというので代わりに奥さんを狙ったんです。・・・かわいそうに」と話した。「私たち女性は誰も安全じゃないわ。年中、一緒にいてくれる身内のボディガードが必要なんです」とも。
その1日後、警官が身元を割り出せない若い女性がモスル市の同じ地区で絞め殺された。
今週初めにも、同市東部のサー区に住む女性が4歳になる娘と一緒に自宅から誘拐され、数時間後に、路地で遺体で発見された。娘は命を奪われず、遺体のそばで泣いていた。
女性に対する攻撃は、治安当局者によると、さらに広がって、衣料品商やブティックの経営者にまで及んでいるという。
サルジ・カナハ区には、多くの西洋風のブティックが店を構えているが、店主たちはドアーの前に脅迫のビラや書き付けを発見している。
ビラの一つには、若い女性の肩やひざをさらして退廃させる「神を冒涜(ぼうとく)する」衣服だと非難し、すべてのマネキン人形を適当なイスラムのベールで覆うように要求していた。このビラは、コーランやハディス(預言者ムハンマドの言行録)を引用し、最後に脅し文句や必ず殺すという誓いが書かれていた。
4人の娘と1人の息子の父親、アブ・ファリスさんは、娘が10歳になったら直ちに頭からすっぽり隠すベールをかぶらせる以外に方法はないとして、「長女のマイスは今、14歳ですが、12歳ごろからベールをかぶらせています」と語った。
ファリスさんは「ベールをかぶらない女性は、この街ではだれかわからない殺人者の注意を引いてしまう危険があるのです」と話した。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年10月03日14時15分