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□「フセイン死刑執行は混乱招く」 ムバラク大統領が懸念表明 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2701494/detail
「フセイン死刑執行は混乱招く」 ムバラク大統領が懸念表明
【アルジャジーラ特約10日】エジプトのホスニ・ムバラク大統領は9日、国営新聞社の編集者たちを集めた会議で演説、「フセイン元イラク大統領の死刑を執行すれば、同国での宗派抗争はさらに深刻化する」との認識を示した。アラブ諸国の指導者の中で、フセイン元大統領の死刑判決とその執行の「危険性」に言及したのは、ムバラク大統領が初めて。
ムバラク大統領はさらに、「死刑を執行すれば、イラクでは暴力が滝のごとく相次ぐことになり、同国を血の海に陥らせ、宗派および民族抗争が激化するだろう」とも警告した。
フセイン元大統領への死刑判決がアラブ域内でさまざまな波紋を広げている中、域内の有力指導者で、かつ米国の盟友であるムバラク大統領による同発言が持つ意味は大きい。
米軍を中心とする国際軍部隊がフセイン元大統領を引きずり降ろしたことを歓迎する声がある一方、イラクではこれを機に暴力が拡大、さらに同死刑判決が域内に不安定材料をもたらしている。
フセイン死刑判決に関し、域内の大国サウジアラビアの指導者たちはこれまで沈黙を守ったままだ。リビアとシリアの両国指導者も同死刑判決への発言を控えている。
イラク高等法廷は今月5日、1982年のドゥジャイル虐殺事件(犠牲者約150人)の責任はフセイン元大統領らを有罪とし、同元大統領には死刑判決を下した。
これに対しフセイン元大統領はこの判決に納得せず控訴した。また、同元大統領は今、1980年代後半に起きたクルド人に対する虐殺の罪で裁かれている。同虐殺事件では一般市民を中心に、クルド人約18万人が殺害されたといわれる。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年11月11日00時13分