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(回答先: イラク人の犠牲者は推定15万人と保健相、開戦以降で(CNN) 投稿者 近藤勇 日時 2006 年 11 月 10 日 21:21:18)
最後の議席は元海軍長官 イラク戦反対、民主に転身
http://www.asahi.com/international/update/1110/013.html
米中間選挙は9日、上院(定数100)で最後の1議席となっていた接戦のバージニア州で民主党新顔のジム・ウェッブ候補(60)が当選した。民主党は同党に近い無所属の2議席を合わせて計51議席となり、上下院で多数派となった。両院の主導権を民主党が握るのは94年以来、12年ぶりのことだ。歴史的な敗北を喫したブッシュ政権は、超党派の連携で苦境を切り抜けようとしている。
米バージニア州アーリントンで9日、海兵隊員としてイラクへ渡った息子の戦闘用ブーツを掲げるウェッブ氏(中央)=AP。ベトナム移民で弁護士の妻ホン・リさん(左)が笑顔で見守った。
共和党保守派の大物で、次の大統領候補と目されていた現職のジョージ・アレン候補(54)はこの日、同州アレクサンドリアで支持者らを前に、得票の再集計を求めない意向を示した。州選挙管理委員会の非公式集計(開票率100%)によると、ウェッブ氏が117万5018票、アレン氏が116万6077票で、票差は8941票だった。州の規定で票差が両者の合計の1%以内なら再集計を求めることができるが、アレン氏は「ウェッブ氏に電話して彼の勝利に祝意を表した。彼には追い風があった」と敗北を認めた。
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演説がうまいわけではない。上院の最後の1議席を獲得したウェッブ氏は、今春から選挙戦で履きつぶした戦闘用ブーツをたかだかと掲げて、歓声に応えた。海兵隊員としてイラクに派遣された息子のものだ。
イラク戦争が最大の争点だった米中間選挙。自らを反戦候補とは思っていない。自身もベトナム戦争の英雄で、レーガン政権時代には海軍長官も務めた。戦争をテーマにした著作のベストセラー作家でもある。
民主党の上層部には、米国人好みの「タフガイ」であるウェッブ氏を立てることで、次の大統領選の有力候補であるアレン氏が全国を飛び回るのを足止めしたい思惑も働いたようだ。
もともとは共和党員で、00年の上院選ではアレン氏を支持していた。だが、イラク戦争が始まると反対姿勢をとり、共和党から民主党にくら替えした。海軍士官学校出身で、元海兵隊員のウェッブ氏の目に、ブッシュ政権や共和党の主張は「人々を怖がらせて票を集めている」ように見えた。
民主党のシューマー上院議員らの支援を得て、民主党候補として選挙活動に入った。戦闘用ブーツをはき始めたのは、今春から。小学校の体育館に行く時も、04年の大統領候補だったケリー上院議員らと肩を並べて演説するときも、常にこのブーツを履いていた。
それは、戦場で軍服を着たこともなくイラク戦争を主導した、ブッシュ政権の指導層と自分を区別する象徴だ。
イラク戦争以外にも争点を広げた。「ハリケーンへの対応も、経済での格差の拡大も、どれも大事な問題だ」。だれかから聞かれるたびに、そう答えていた。
政治家としては無名だっただけに選挙戦は苦しかった。だが、夏になってアレン氏が、遊説中にウェッブ陣営のインド系米国人を見つけ、「マカカ」と発言。サルの種類を意味する有色人種への差別用語で、その映像がテレビやインターネットで何度も流れたのが、選挙戦の様相を変えた。
大接戦となった選挙戦に終止符を打ったのは、アレン氏の方だった。すでにブッシュ大統領は、民主党との超党派の連携に動いていた。
歓呼に迎えられたウェッブ氏が「選挙戦は終わった」。支持者は「バイバイ、マカカ」と叫んだ。