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(回答先: 安倍=瞬間湯沸かし器=ネオコン=ボンクラ=産経・読売大本営、最大限の負け惜しみだべつ 投稿者 竹中半兵衛 日時 2006 年 11 月 09 日 06:26:26)
酒は涙を払う玉箒。
低所得さ呻吟するプロレタリアの、
疎外労働ば忘れ、
革命ば思う無二の友。
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「解放」最新号(第1943号2006年11月13日)
http://www.jrcl.org/
プーチンカ
ロシアは今日も酒びたり
大暴落の真相
バナナを食べてWin‐Win
ウィ〜。可愛いお酒がわかる人よ。ロシアの今はアルコールですべてわかってしまうんだそうだ。
プーチン政権は今年三月にグルジアからのワイン輸入を全面禁止した。有害物質が検出されたとかなんとか難癖をつけて。アメリカに尻押しされてロシアと反目するグルジアへの経済制裁がもたらしたものは、これが、さあ大変。ロシアのグルジア料理店は閉鎖に追いこまれ、数十万本のグルジア・ワインもブルドーザーで処分されてしまった。ロシア国内では今や、マフィアを介した密輸品の超高値のものしか飲めない。
グルジア・ワインといえば、世界最古級の歴史をもち、千年も昔から英王室御用達の高級ブランドも多数。あのスターリンも「グルジアの男たちには、おのおの好みのブーケ(香り)がある」と語り、キンザマウリ(グルジア・ワインの銘柄)を死ぬまで愛飲していたとか。かくて、このワインを飲めるのは、オルガリヒ(新興財閥)や外資系企業の富裕層(ヤッピー)のごく一握りの上流階層のみ。
この対極には、ウオツカの代用品を飲むわれらが貧しき人民。シベリアの凍てつく大地で労働しウオツカをこよなく愛するルースキーたちは、酒を買う金銭的余裕もないほどにどん底の生活を強いられている。安価で飲めるのは自家製ウオツカ(サマゴン)。砂糖とイースト菌でつくるのはまだまし。ジュース類や果物の缶詰もまだ大丈夫。歯磨き粉、オーデコロン、靴クリームになると少し危ない。ところが、なんとメチル・アルコールのまざった工業用アルコールを使った偽物ウオツカが大量に流通しているのだ。
北部のプスコフ州では、この偽物ウオツカで、九月からの二ヵ月間に五〇〇人が入院し十六人が死亡。州政府は非常事態を宣言。だが、これは氷山の一角。偽物ウオツカなどによるアルコール中毒死は、ロシア全体では、実に毎年三〜四万人もいるという。毎年七〇万人のロシアの人口減少に大いに寄与。アル中患者といってしまえば身も蓋もない。ロシアの低所得層は、酒を飲むのも命がけなのだ。
最高級ワインやシャンペンと、密造酒・偽物ウオツカとの間隙をぬって広がっているのがビール。モスクワやサンクトペテルブルグ周辺にはビール工場が続々建設され、今ではビール消費量がウオツカのそれを上回っているとか。なぜ、ビールかって? ビールしか飲まないプーチンのツルの一声。ロシアの酔っぱらいを、勤勉に働き国家に尽くす国民に変えるために、アルコール度の低いビールを国家的に奨励しているというわけ。
おわかり? 一握りのリッチ層は高級酒、低所得の労働者・年金生活者は偽物ウオツカや自家製酒、都市「中間層」はビール。ロシア社会の階級・階層構造が酒の種類に正確に色分けされている、ってことよ。
それだけじゃない。プーチンは強権的支配体制強化のためにアルコールも利用しようってんだ。このかん彼らは、反アルコール・キャンペーンを張り、ヤミ酒追放を強権的におこなってきた。おかげで店頭には正規の流通を介した高価な酒しかなくなった。われら人民の窮状を見すかしたうえで、野郎がやろうとしているのは、なんとアルコールの国家専売制導入の策。アルコール製造企業を国有化し、一転して安い値段でウオツカを売って人気取りに利用しようって魂胆だ。
かつてゴルバチョフが、禁酒令を出して総スカンを食らった。この轍を踏むまいとプーチンは、アルコールなしでは生きていけないルースキーを上から統制するために、アルコール産業の国家管理を強化しようってんだ。これは、FSB〔連邦保安局〕=ウオツカ型国家資本主義というべきか?
ちなみに、正規のウオツカで今一番売れているのは、最大手企業クリスタルの「プーチンカ」だってさ。