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□ブッシュ大統領、中間選挙後は民主党との協調がカギ [ロイター]
http://news.www.infoseek.co.jp/reuters/world/story/08reutersJAPAN235460/
ブッシュ大統領、中間選挙後は民主党との協調がカギ (ロイター)
[ワシントン 8日 ロイター] 7日行われた米中間選挙で野党・民主党が下院の多数派になる見通しとなり、アナリストからは、民主党がブッシュ大統領のレームダック化を急ぎ、イラク政策の転換を迫る可能性があるとの声が出ている。
一方、ブッシュ大統領には、テキサス州知事時代(1995─2000年)のように、いくつかの政治課題で民主党に歩み寄ることで身を守る道もある。
テキサス州知事時代のブッシュ大統領をウォッチしていた政治学者のブルース・ブキャナン氏は、ブッシュ大統領が柔軟な姿勢を見せれば、レームダックにならずにすむ可能性があるとみる。
ホワイトハウスは、ブッシュ大統領が8日に開く記者会見で党派を超えた協調を呼びかける、としている。
ホワイトハウスの顧問を務めるダン・バートレット氏は「大統領には、議会多数派の政党と協力した経験がある。大統領は、しかるべき手を尽くして自分が民主党と協力する意欲を持っていることを国民や民主党に対して明確にするつもりで、民主党も歩み寄ることを期待している」と語った。
専門家の間では、民主党が下院で過半数議席を確保したことで、ブッシュ大統領が2期目のクリントン前大統領同様に議会による調査を受けることになり、イラク政策に関するブッシュ大統領の決定が米国民のより厳しい目にさらされることになる、と予想されている。
議会の多数派政党は、召喚状を出したり、閣僚などに公聴会で証言させることができる議会委員会の委員長ポストを独占する。
ブッシュ大統領が自分の任期中の続投を望んでいるラムズフェルド国防長官も、公聴会に長時間割くことを迫られるおそれがある。
議会ウォッチャーのトーマス・マン氏は、民主党が多数派という立場からブッシュ大統領のイラク政策を精査の対象とし、代替案を打ち出すと予想している。
アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のノーマン・オーンスタイン氏は、民主党がこれまで主張していたイラク戦費の削減について、2008年の大統領選挙を意識し始める中で多くの国民が反対しそうなイラク戦費の削減を目指すかどうかは疑問だとみている。
ただそれでも、民主党の追及は、ブッシュ大統領にイラク政策の修正を迫る圧力になり得るという。
ブッシュ大統領は「ゴールまで全速力で走り続ける」構えを見せているが、大半の大統領は、任期満了までの2年間に政治力が低下する。
ブッシュ大統領はこれまで、野党の声に真摯(しんし)に耳を傾ける姿勢を見せながらも、法案を成立させるために共和党に依存してきた。その大統領が、民主党との調整に応じるには考え方を変える必要がある。
ブッシュ大統領は先週、民主、共和両党と協力して社会保障制度・メディケア(高齢者向け医療保険)改革を復活させる道を見出したいと述べ、議会にシグナルを送っている。
減税の恒久化、大統領の包括通商交渉権限といったブッシュ大統領にとって重要な政策課題は、議会の勢力図が変わることで難局に直面しそうだ。
[2006年11月8日19時39分]