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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu131.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本が核武装するのは1日で出来る。アメリカから射程二千キロ
のパーシングUと射程三千キロのトマホークを輸入すれば良い
2006年11月8日 水曜日
朝まで生テレビより 日本の核武装賛成55%
報道2001より 政治家は核論議をすべき賛成50%
◆中米朝が非公式協議「6カ国協議」再開合意 11月1日 神浦元彰
http://www.kamiura.com/new.html
これは中国の強い圧力に北朝鮮が押し込まれた様に見える。中国の強い圧力とは「北朝鮮への送金停止や、輸出入貨物の制限、それに下段にある石油供給の停止など」が挙げられる。まさに北朝鮮を”生かすも殺すも中国次第”なのである。その中国が最大限の反発をすることを覚悟して北朝鮮はミサイル発射(7月5日)と核実験(10月9日)を行った。その結果、すでに1年間も膠着状態になった6カ国協議を、北朝鮮の激震が襲って再び動き始めた。しかし、これは最初から老獪な中国の考えた外交戦術ではなかったか。
中国は北朝鮮の弾道ミサイル技術や核武装(核実験)の水準を熟知している。中国は北朝鮮がテポドン2発射を失敗することも、核実験が失敗することも知っていたのではないか。そのことを知っていて、6カ国協議の膠着状態を打破するために、あえて北朝鮮を放置していたのではないかと私は疑う。
中国はこれでアメリカに大きな恩を売った。北朝鮮には中国の大きさを思い知らしめた。日本、韓国、ロシアには、北東アジアでは中国が主導権を執っていることを実証して見せた。この4ヶ月間(7月、8月、9月、10月)で、中国の国際的な地位は飛躍的に高まった。これこそが中国の老獪な外交戦術ではないのか。中国は世界でも最貧国に位置する北朝鮮を使って国際的な地位を高めた。
日本はアメリカが北朝鮮への制裁を継続させるのかという問題よりも、中国が6カ国協議で見せる老獪な外交戦術に注目して分析すべきと思う。若い安倍首相も就任直後の北京詣(もう)でをまんまと仕掛けられた。中国は日本の新首相に、ワシントンDCよりも先に北京を詣でさせることに成功した。
あまりにも鮮やかに騙されると、騙された方は指摘されても気がつかないことがある。北朝鮮の金正日も、今頃は中国に踊らされたと地団駄踏んで悔しがっているかもしれない。すでに中国は6カ国協議で金正日の役割を見捨てている。中国が今まで金正日を生かしておいたのは、今回のように最後の最後に、中国のための踏み台にさせるためであった。そんなことを平然と行うのが中国流の深謀遠慮(しんぼうえんりょ)である。
◆中川昭一政調会長 止まらぬ「核保有」発言 11月2日 神浦元彰
http://www.kamiura.com/new.html
私が中学生の頃、小説「夜明け前」を読んで部落差別に関心を持ち、その関連の本を読み始めたことがある。すると父が「寝た子を起こすな」という言葉を説明し、部落差別に関心を持たないことが差別を無くすと話した。しかし私が読んだ部落差別の本には、「寝た子を起こすな」という言葉が部落差別を助長すると書かれていた
また、私が20代後半に軍事の勉強(独学)を始めた時、先輩や友人は平和ではなく”戦争や兵器”の勉強することは軍国主義者に繋がると批判した。私が被爆2世のくせに核兵器の作り方や使われ方を研究するのは反道徳的という人もいた。
私自身の体験では、この2つは明らかに間違っていたと確信できる。部落差別をなくすためには、寝た子を起こすなという対応ではなくならない。また確かな平和を求めるためには、軍事、戦史、戦略、兵器、戦術、戦時法制、軍制などを勉強することは避けられない。仲間を集めてデモ行進をして、「核実験をやめろ!」と叫ぶだけでは、世界の核兵器はなくならないのである。
しかし中川氏の発言を聞いていても、核の議論が必要というだけで、日本に核兵器が必要かどうかの主張がない。北朝鮮が核実験をしたから、日本も核議論をしなければいけないと言うだけである。格好ばかり気にしないで、早く核武装の本質を語れと言いたい。「だから何が言いたいのか」。
また中川氏に反対する側も、議論の土俵に上がらずにヤジを飛ばしているだけだ。そんないい加減な政治家で恥ずかしくないのか。もし平和の党や反核・平和主義者を自称する政治家なら、積極的に核論議の土俵にあがるべきである。むしろ今の現状は、核兵器や核戦略論の知識がないために、核議論から逃げるために「止めろ」とヤジを飛ばしているように見えてくる。
北朝鮮の核実験実施で日本の非核3原則は無力さをさらけ出したのか。日本は北朝鮮からの核攻撃に備える必要が生まれたのか。北朝鮮を非核化するとはどういうことなのか。しかるべき立場の政治家には、この機会にいっぱい聞きたいことがある。その時に責任ある政治家が、的はずれな核議論や、基礎知識不足の核論争だけは見せないで頂きたい。今でもこれからでも、日本で核議論は常に必要なことである。北朝鮮が核実験を実施した今こそ核議論の質を高めるチャンスである。日本で核議論すれば核武装に近づくと考えるのは偏見である。
私は若い頃から、被爆体験に強く依存する反核運動を疑問視していた。広島や長崎に世界の人を招いて、その悲惨な被爆体験を知らせ、それで平和運動が完結するという姿勢に疑問を持った。私が初めて海外(アフリカ 27歳)に出た時、荷物の中に多くの原爆関連の写真や資料を詰めて行った。地元の中国新聞(本社 広島市)は「被爆2世(私)がアフリカで原爆写真展を企画し、本日、日本を出発した」と報じたことを帰国後に知った。
また米兵捕虜が広島で被爆したことを取材したのも、広島や長崎市民だけでなく、米兵にもヒバクシャがいることを知って欲しかったからだ、今では当たり前のことだが、当時としてはそのような視点は平和運動では異端だった。
私が陸上自衛隊の少年工科学校で2年生(17歳 40年前)の時だった。ある日曜日の午前中、当直生徒として勤務するために当直室にいると、教育隊に1台だけあるテレビで中国が核実験をした映像を放映したのを覚えている。テレビ画面の巨大なキノコ雲を見て、「こんな敵と戦うのだ」という当直幹部の言葉を聞き、率直に核兵器は「恐い」と思ったことを覚えている。
今回の北朝鮮の核実験で、日本では多くの人がそんな恐怖を感じているのではないか。だから核の議論から逃げてはいけない。中川氏も安倍首相も、堂々と正面からの核議論を行うべきである。むしろ核議論を封じることによって、逆に核兵器の支配を容認(黙認)する怖さを感じる。
(私のコメント)
先週末の「朝まで生テレビ」や「報道2001」などを見ていたのですが、どうして政党の幹部が「北朝鮮の核に対する対策」を論議してはいけないのだろうか? 反対する人は「中国に誤ったメッセージを与える」とか、「日本は世界に対して北朝鮮と同じと思われる」とか言っている。反日左翼から見ればそう見えるのでしょう。
また専門家と称する人は「実験場がないから無理」だとか、親米ポチ保守派は「アメリカが許すはずが無い」とか言って反対する。このように外交的に、技術的に様々な問題が山積しているからこそ、それを国民に知らせるためには様々な場で論議する必要があると思いますが、「朝まで生テレビ」では日本の核武装論が主題のはずなのに、司会の田原総一郎氏は時間のほとんどを他の問題にすり替えてしまった。
「報道2001」にしても核論議をすべきかどうかに終始して、本格的な核武装論は行なわれなかった。そうは言っても日本には核兵器の専門家はいないし、自衛隊にすら核の専門家はいないのだ。百科事典に載っている程度の核兵器の知識はすぐに得られるが、テレビなどの論議を見ているとそのレベルにまでも行っていない。
その他にも外交的な問題点がありますが、論議の前提条件が固定観念に縛られすぎていて堂々巡りをしてしまっている。株式日記でも前々から核武装論を書いていますが、日本の核武装をアメリカに認めてもらうことを前提に書いてきた。ところが核武装論議に反対する人はアメリカが日本の核武装を認めるはずがないと決めてかかってしまっている。
私にしてもアメリカと敵対してまで核武装が出来るとは思ってもいない。しかし昭和40年代の佐藤・ニクソン会談で日本の核武装を持ちかけた事があったが佐藤総理はそれを断った事がある。キッシンジャーなども日本の核武装を前々から予想しているが、極東の軍事バランスを考えれば、アメリカの国益から考えても、日本の核武装を認める可能性はあるのだ。
このような状況を考えても北朝鮮が核実験を行い、中国もアメリカもそれを止める事が出来なかった。アメリカはインドやパキスタンの核武装も現在では認めたかたちとなり、NPT体制は崩壊してしまっており、日本はNPTから脱退すれば済むだけの話だ。だからアメリカの外交戦略として日本の核武装を認めるかどうかが一番の焦点になるのです。
北朝鮮が核保有国としてインドやパキスタンのように認められて、ノドンミサイルに核弾頭が装着された場合、射程距離から対象となるのは日本しかありません。日本には核がありませんからアメリカ軍の反撃に期待するしかありません。つまり北朝鮮が言うように日本はアメリカの一つの州以下の存在でしかないのです。
軍事的にはアメリカの核に頼る事で均衡が取れますが、外交的には中国、ロシア、北朝鮮と核武装国家に囲まれて、韓国のように日本はだんだんと中国に吹き寄せられて行くことでしょう。中国は直に日本を攻撃しなくとも、北朝鮮にやらせればいいだけです。アメリカの反撃があるでしょうが、中国は無傷でいる事ができます。
中国はこれくらいずる賢い戦略で北朝鮮を核武装させたのでしょう。北朝鮮はしょせん中国にとっては鉄砲玉で捨て駒なのです。しかし核攻撃を受ける日本はたまったものではありません。アメリカの反撃で北朝鮮が焼け野原になっても意味は無く、日本も核攻撃で数百万の死者を出すことでしょう。このように北朝鮮と日本が焼け野原になる事で喜ぶのは中国とロシアでしょう。
たとえ北朝鮮をけしかけたのは中国と分かってもアメリカは中国を攻撃できません。このように極東において核バランスが3:1ではアメリカが軍事大国でも外交的に不利になる。アメリカも中東で手一杯の状況であり、極東の軍事バランスを保つためには日本の核武装容認論も出てくるのは当然であり、北朝鮮の核が廃絶できなければそうなるでしょう。
もし日本が核武装する場合、日本が作る必要はなく、アメリカから核ミサイルや巡航ミサイルを輸入すれば1日で日本は核武装国家になれる。アメリカが輸出してくれなければ自前で開発する必要がでてきますが、ウラン型なら核実験の必要もない。プルトニウム型でもフランスのように海洋の浅瀬に穴をほって核実験は出来ます。
これらはあくまでもアメリカの容認のもとでという前提になりますが、一つ一つ問題をクリアしていけば出来る事です。NPTを脱退すると原子力発電用のウランが輸入できなくなるという話もありますが、オーストラリアは中国へもウランの輸出に熱心だから外交的に話がつけばウランの確保も解決できる。
だから日本の核武装において一番の課題はアメリカの外交戦略次第と言うことになります。日本に自前で開発させるよりかは核ミサイルを日本に輸出した方が国益にかなうからその可能性が強い。場合によってはミサイル潜水艦を作らせてポラリス型ミサイルを買う方法もある。アメリカの軍需産業にとってもプラスになる。
このような中国のずる賢い外交に対する一番の対抗策が日本の核武装なのですが、極東の軍事バランスを考えればアメリカにとっても一石二鳥のベストアイデアだ。あとは日本国民が核を持つか持たないかの覚悟の問題であり、国民世論としては日本の核武装賛成の意見は多くなって行くと思う。
非核論者はそれを恐れて、核の議論する事もいけないというヒステリックな反応ですが、北朝鮮の核の存在がある限り止める事は無理だろう。