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http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/348d8be39fd78878c4c8ed8ea85202ca から転載。
2006-11-05 13:14:08
米国全軍の軍紙がラムズフェルド辞任要求の論説/サンフランシスコ・クロニクル [アメリカ]
サンフランシスコ・クロニクル 2006年11月3日
http://www.sfgate.com/cgi-bin/blogs/sfgate/indexn/detail?blogid=16&entry_id=10582
米四軍紙揃ってラムズフェルド辞任要求の社説
月曜日に陸海空軍および海兵隊の内部紙「アーミー・タイムズ」「エアフォー
ス・タイムズ」「ネイヴィ・タイムズ」「マリンコープス・タイムズ」が揃っ
てラムズフェルド国防長官の辞任を要求する論説を掲載することが決まった。
タイトルは「ラムズフェルト去るべし」
* * *
朝鮮戦争のとき、ピュリッツァ賞に輝く著名なジャーナリスト、マーグリー
ト・ヒギンズは「政府が健全な世論の強い支持を必要とする限り明かさなけれ
ばならない辛い真実がある」と書いた。イラク戦争でブッシュ政権はそのよ
うな真実を隠して、調子のよいことばかり言ってきた。
軍指導層もそれに従ってきた。退役した数人の元将軍が批判の声を挙げた
だけだった。だが、今や現役の軍指導層の間から、イラク戦争の計画、執行、
見通しに対する批判の大合唱が始まろうとしている。
中央軍司令官ジョン・アビザイド陸軍大将は、9月に上院軍事委員会で、イ
ラクでのセクト間の暴力がかつてなく深刻化しており、このまま行けば内戦
になると発言した。
先週、ニューヨークタイムズは、イラクの市民間の衝突が今や「壊滅的混
乱」へと向かう「臨界」に達したことを示すスライドをある人物から提供さ
れた。米国はイラクの軍と警察を訓練すれば米国のあとを引き継ぐことがで
きると見積もってきたが、イラク社会の分裂は手の施しようがなく、米国の
目論見は失敗が確実である。
過去2年間、イラクの現場にいる米軍の下士官から少佐級の軍人はくりか
えし上官に、イラク軍には国家の意識がなく、金だけが目当てで、軍に出て
こようともせず、彼ら自身の生活も成り立たない状態だと報告してきた。他
方、大佐や将官は上に軍の増派を要求し、各軍の参謀長は予算増額を要求し
てきた。
その間ずっと、ラムズフェルドは情勢は十分掌握していると請合ってきた
。そして今、大統領は残る任期、ラムズフェルドに国防総省をひきつづき任
せると言っている。
これはまちがいである。
This is a mistake.
米国民の多数がラムズフェルドは失敗したと思っていることは措くとして
も、現役の軍指導層が公然と国防長官を見限るなら、彼には軍に対する指導
力はもはやない。
この将校たちは政府の戦争政策の忠実な遂行者としての役割を務めてきた
が、その多くが個人的にはこの戦争が失敗するのではないかという不安を語っ
てきた。だが、過去2世紀の米国におけるシビリアンコントロールの伝統を
守って、意見の表明を控えてきたのである。
しかし、危機感を共有する将校の数は増える一方である。
ラムズフェルドは制服組指導層の、兵士らの、議会の、そして広く国民一
般の信頼を失った。彼の戦略は潰えた。彼にもはや指導力はない。しかも、
イラク戦失敗の責任は長官にこそあるというのに、その結果を現地で身に引
き受けさせられるのは兵士らなのだ。
中間選挙などは問題ではない。7日の選挙でどの党が勝とうが、大統領よ、
辛い真実に直面する時は来た。
ドナルド・ラムズフェルド去るべし。
Donald Rumsfeld must go.