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□サドル師の本拠地区の米軍検問所を撤去 イラク首相の命令で [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2655918/detail
サドル師の本拠地区の米軍検問所を撤去 イラク首相の命令で
【アルジャジーラ特約10月31日】イラク軍スポークスマンが31日、明らかにしたところによると、イラク駐留米軍は同日までに、首都バグダッド近郊のサドルシティの南部に沿って設置していた検問所を撤去した。これはマリキ・イラク首相の要求によるもの。
サドルシティーはイラク・シーア派の指導者であるムクタダ・アル=サドル師を盟主とする「メヘディ軍」の拠点で、米軍、イラク軍が過去数週間にわたって検問所を設置、襲撃行動を実施していた。
イラク首相府は先に声明を発表、「国軍最高司令官のマリキ首相はアル=サドル・シティならびに首都の他の地区において、公道に対するすべての障害物、検問所を撤去するよう命じた」と述べ、さらに、すべっての検問所を31日午後5時(グリニッチ標準時で午後2時)までに撤去せよとしていた。
この命令は、同首相と米国の間で緊張が生じている時に当たって、首相が自己の権威を明確にする一つの試みとみられる。
検問所は先週、バグダッド中心部でイラク出身の米軍兵士が拉致され、その捜索の過程で、米軍により設置された。
サドル師に忠実な地元聖職者の1人はこれを米軍の「包囲」と呼んで、近くに広がるスラム地区一帯で抗議行動を呼び掛けていた。
サドル師はイラク政府で優勢を誇るシーア派勢力のメンバー。「メヘディ軍」の指導者でもある。同軍はサドルシティで警察などを掌握している全国規模の運動体で、米軍と少数派のスンニ派から誘拐や処刑団による殺害の非難を受けている。
先週、米軍は10人を殺害したサドルシティの処刑団リーダーとみられる人物の襲撃に失敗し、それがサドル師とマリキ首相との緊張を高めていた。
サドル師は30日、地元支持者に対する声明の中で、もし軍隊が「包囲」を継続するならば、ある種の行動に出ると警告していた。
同声明は「もし、この包囲態勢が長く続くなら、われわらは行動に出る他はないと決意した。神のみ心のままに、時到れば」と述べた。
サドルシティでは、29日、爆弾攻撃があって少なくとも33人が殺されたが、30日にも自動車爆弾によって3人が死亡、5人が負傷した。イラク警察のアハマド・ムハンマド・アリ報道官によると、爆弾は同日午前8時半(グリニッチ標準時、午前5時半)、爆発し、男性2人、女性1人が車で近くのレストランに行く途中、犠牲になった。
米軍はまた、30日に米軍兵士2人が殺害されたと発表した。
30日午後5時(グリニッチ標準時、午後2時)、首都の西部地区で小火器によって米兵2人が撃たれ、うち1人が31日、死亡したと発表された。その30分後、首都南部で路面地雷が爆発し、車両で走行していた米軍兵士1人が死亡した。米軍が簡略に発表した。
イラク治安部隊も犠牲者を出した。警察のマヒール・ハミド・ハユン報道官によると、首都南西部、ニューバグダッド近くで31日朝、パトロール中の警官隊が路面地雷の爆発により、警官1人が死亡、3人が負傷した。
次いで、ムハンマド・アブド・アル=ガニ警察大尉によると、国家警察のアリ・アブドゥルーカディム強襲部隊長が東バグダッドの自宅前に立っていたところを、車に乗った身元不明の犯人に襲われて殺害された。
また、東バグダッドでは、31日朝、女性1人を含む5人の身元不詳の遺体が捨てられているのが発見された(警察幹部の話)。遺体は縛られていて目隠しをされていたが、出血の状況から拷問を受けた形跡がある。ムサ大尉は、所見団の典型的な拉致犯行とみている。
警察はまた、31日、バグダッド北方でバスに乗っていた40人が拉致されたと報告した。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年11月01日01時11分