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□イラク政策の失態に気付かないブッシュ大統領 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/world/0610/0610303720/1.php
米国:イラク政策の失態に気付かないブッシュ大統領 2006/10/31
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【ワシントンIPS=ジム・ローブ、10月20日】
この1週間、外交アナリストが一斉に「方針を維持する」以外の戦略「プランB」を口にし始め、ワシントンでは、米国がこの3カ月、6カ月あるいは3年間に行なってきたことは大きな失敗に至りつつあるとの判断を示しつつあるようである。
今週のイラクにおける軍のブリーフィングの重苦しい論調も、高まりつつある挫折感を公にした現役軍高官のそうした見解を、明らかに反映したものであった。
イラク戦争のもっとも熱心なネオコン支持者の間でも、撤退支持のコンセンサスはまだなんとか食い止めながらも、深刻な戦略的誤りを認める者が少数ながら出ている。
バグダッドに駐留する1万6,000余人にのぼる米軍は宗派間の殺戮を抑えることができないばかりか、ますます勢力を強める反政府武装勢力の攻撃にも十分な防衛ができないことを露呈している。10月には米軍の死者が75人に達し、3年前の侵攻以来米軍にとって最悪の月のひとつになりつつある。こうした犠牲に、世論・専門家双方から疑問の声が上がっている。
イラク情勢に対する絶望とは言わないまでも悲観論がますます浸透しているのは、容赦ないマスコミ報道と無力なマリキ政権のみならず、ブッシュ大統領が実態の深刻さを理解していないこと、あるいはあまりにも頑固かつ自信に欠けているため現実をたとえ認識していても認めようとしていないことに原因がある。
11月7日の中間選挙で共和党が上下両院で議会多数派の座を失う可能性も取りざたされる中、撤退はないとするブッシュ大統領の主張はもはや愚かに、あるいは自殺行為的にすら聞こえる。宥和政策にしろ、圧制にしろ、イラクを統治できる新たな指導力をもたらし得るバグダッドのクーデターばかりでなく、米国内でも有効な「政権交代」の話が沸き上がっているのも、こうした背景からである。
「衝撃と畏怖」戦略と称するイラク戦争の空爆計画を作成したほかならぬ防衛専門家ハーラン・ウルマンが、先週ワシントンポスト紙の自身のコラムに、ブッシュの頑固さがイラクのみならず東アジアにおける分別ある政策の真の障害となっており、北朝鮮の核実験はブッシュのもうひとつの大きな失敗と考えられると記している。
ブッシュ大統領が固執する方針を巡るワシントンでの諸議論について、ジム・ローブが分析する。(原文へ)
http://ipsnews.net/news.asp?idnews=35181
翻訳/サマリー=坪沼悦子(Diplomatt)/IPS Japan角田美波
関連サイト:
Iraq Study Group
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(IPSJapan)