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田中角栄氏の評価は大局的・相対的・総合的に
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投稿者 小林桂子 日時 2006 年 10 月 30 日 23:05:24: 3f9C.eYWYV9O.
 

(回答先: ワールドフォーラム11月例会に結集して田中角栄を見直せ。来るべき国難を救う救世主は角栄的人物であろう。 投稿者 不動明王 日時 2006 年 10 月 30 日 22:56:53)

  多くの有識者から下々の国民に至るまで、実に多くの国民から毀誉褒貶で見られているのが田中角栄氏であろう。当方自身は角栄氏は人間的には決して好きなタイプではないし、むしろその傍若無人で高慢で独善的な押しの強い人間性には嫌悪する方である。しかし、そのような感情で判断していっては真の愛国者かどうか、国益を追求したか、国家にとって貢献できるかの明確な判断が下せなくなるものだ。米国やソ連、中国を手玉にとって対等に交渉できた政治家は、残念ながら戦後には一人もいなく、その意味では数十年に一度、否、明治以来、百年足らずの間では一度の政治家であったと言えるだろう。

  正に世界の田中であり、米国やソ連や中国が恐れ畏怖する大政治家であったと言えるだろう。残念ながら、近視眼的で付和雷同型の殆どの国民はそうした外交や真の国益が何であるかが全く理解できていないようだ。恰も遠くの金持ちよりも、近くの宝くじに当たった身内に対して嫉妬や妬みを感じるような感覚で、総合的、大局的、相対的に田中角栄と言う時代の寵児、破天荒な政治家を真底から理解できなかったことが悔やまれる。恐らく彼が総理を継続していたら、北方領土も返還されていたことであろう。米国を抑えられるからこそ、ソ連も返還に応じる結果に至るものであった。逆に言えば、米国追従から脱却できて、在日米軍を押さえ込んで行ける政治家しか、北方領土返還は成し遂げられないと言うことであろう。

  こうした田中氏の独立した自主的外交に恐れを抱いた米国が日本人の裏切り者の協力を得てロッキード事件を仕掛け、嗾(けしか)けてきて失脚を謀ったものであろう。正に、戦後以来、東京裁判を仕掛けて誤魔化してきた占領従属体制に国民が目覚める危険性に慌てて封印し蓋をしたものであろう。一部の有識者が指摘するように、「田中外交の結果として欧米から謀略を仕掛けられ大アジア主義阻止のため中国韓国に反日世論を歴史捏造までして定着化させてしまったことは、その払拭に数世代を要する愚行であったと判断せざるを得ない。」のコメントに関しては、全く、背景・認識を誤解され、因果関係を逆にしているように思われて残念である。

  むしろ、田中外交の結果ではなく、失脚させられて行ったが為の結果であろうと思われる。田中角栄氏の対米強硬路線が虎の尾を踏んだとは言われるが、ここが見解の分岐点になろうかと思われる。その外国の謀略や反発が怖いからこそ、また報復を恐れるからこそ、殆どの政治家が外国に迎合し屈従し服従し従属し奴隷化するのであろう。これを突破して行かないことには真の愛国者には成れ切れないし、愛国的判断が出来ないように思われる。ここにこそ、肉を切らせて骨を断つの気概があるものだ。報復を覚悟した上で如何に対処するかで、愛国的な行動、対処、評価、判断が分かれるようだ。

  こうした結果は、田中角栄氏を外国の謀略が絡んで、マスコミや法務省や最高裁までも巻き込んで世論を誘導して田中氏の追い落としに一丸となって突き進んで大局を見誤って行ったのが真の因果関係だと思われる。過ぎてしまったことは詮方ないことだが、その当時と現在の国民性は何ら変化していないことに憂慮の念を禁じ得ないものだ。解りやすく言えば、家庭内で頑固親父がいて、家族が小さくなって、言うことを聞く者だけを優遇して怒鳴り散らしていた場合において、その結果、頑固親父の存在で、親戚一同や町内会など周囲の者達が、財産争いや土地の境界に対して、干渉できなかったものと酷似しているだろう。その頑固親父を家族が一致して追放していった結果、どうなるかと言えば、確かに家庭内では一見、明らかに平和がやってくることであろうし、生活資金も皆が平等に民主的に分かち合えるであろう。

  ところが、その結果、今まで、沈黙し泣き寝入りをしてきた親戚や町内会の連中が、勢いを増して無理難題を吹っ掛けてきたものと酷似していると言えるだろう。これを頑固親父がいたから、その態度の復讐でそうなったとか言うことは簡単であろうが、真理は頑固親父が追放され失脚したからそうなったのであると言えるだろう。この辺が付和雷同型の国民意識の根底からの勘違い、大局的判断の誤り、見解の根本的相違、外国が仕掛けた謀略に乗じられた不幸な結果であったと言えるだろう。

  角栄氏に照らし合わせて言えば、角栄氏の外交によって、確かに覇権国家の世界支配権力からは反感を招き、恐れを抱いたことは事実であるが、これは某外国勢力が田中氏の追い落としの為に逆に仕掛けていったものであり、田中氏には反発を解消させるだけの取引が十分出来る実力を有したものと思われ、その点でも実に雄大で包容力のある偉大なものであったと思われます。これは米国やソ連や中国との当時の外交交渉において、激しく渡り合った舞台裏を詳細に観察すれば理解できよう。

  また、国内政治を見ても野党の連中までも党の公式見解とは裏腹に、個人的には彼に心酔していった政治家が多かったことでも理解できようかと思われる。むしろ有識者が指摘するような結果は、田中角栄氏を失脚させんとした外国勢力の謀略であり、失脚した故に巻き上がった結果であり、多くの国民が誤解している点であり、真の背景や因果関係を正確に捉えられていないものと懸念するものだ。今後とも、愛国者が登場する度に外国から謀略を仕掛けられて行くことを警戒して行かねばならないだろう。

  ところで、中国や韓国が反日であるのも、民族性もあろうが、それ以上に、某外国勢力がアジア人同士を対立させて、分断して統治するという戦略で来ているものだ。日本人には戦力的思考が不得手で、ましてや謀略や陰謀なども考えること自体が不謹慎であると言った思考停止の痴呆・白痴化しつつある国民性のようだ。状況や背景の分析が表面的、一義的になっている嫌いがあるようだ。もっとも、田中角栄氏も、巷間指摘されるような金権政治、税金の誤魔化し、利権集権システムの構築などは、大いに反省し自制し改めて行くべきであったことは当然であったであろう。田中氏の客観的で、総合的な評価がもうじき始まるであろう。これは愛国旋風の巻き上がりとも連動するからだ。敵の正体を見破って、一体、何が真の愛国的行動であるかを日本人は真剣に考え直して行くべきであろう。

  色々と欠点や批判はあろうが、それでも当方は国益のためには、田中角栄氏ほどの政治家ならば、「罪を許して人を憎まず」の精神で対処して行くべきであったものと残念に思っている次第だ。北方領土の返還の可能性を見極める大局的判断よりも、自分達の税金の使われ方に最大の関心があったのもこの嫉妬や妬みの強い国民性にしては当然であり、この辺が外国に付け込まれていったものであろう。誠に持って、国民が判断を誤り、角栄氏も国民の意思・感情を甘く見て正しく判断できなかったが故の両方からの失敗であり、共に外国や国内売国奴に乗じられた亡国的行為であったと言わざるを得ない。

  なお、外国に付け込まれることに関しては、沖縄の米軍基地にしても、軍事戦力上の地政学的見地もあろうが、沖縄人と内地人との反目が利用されたという見方もできるだろう。沖縄ならば米軍基地撤去という大きな愛国的運動も巻き上がらないと判断した結果であろう。田中氏に関して付言すれば、外国に恐れを抱かれて付け込まれた田中氏を非難するよりも、その愛国的行動を讃え、付け込んだ側の謀略を観察して協力した者を売国奴として非難し、国民が国益の防衛に立ち上がるべきであったと言うことだろう。そして田中氏も反省し国家の改革に繋げて行くべきであったことだろう。今後の教訓として心に銘記し、国家的・国民的判断の誤りとして後世に語り残して行きたいものだ。

  さて米国崩壊も間近に迫ってきた段階で、米国国民も戦争よりも経済重視でイラク撤退の大合唱が巻き起こる寸前であり、一方ではユダヤ人追放の嵐が巻き上がってくるものと思われ、また日本でも真の愛国旋風が巻き上がっていくことであろう。米国に追従してきた連中も次第に墓穴を掘って権威を喪失して失脚して行くことであろう。これまでの外国協調主義、似非平和主義、迎合主義、従属主義、屈従主義の売国奴、亡国の輩、非国の民が一掃されて行くことであろう。今次の大激動に際しては、そう簡単に新しい流れに切り換えて、調子良く主張を代えて変質して泳ぎ渡ることは出来ないであろう。

  正に多くの有識者が歴史的大変化の潮流が読み切れずに、大局的判断を誤って失脚し権威喪失し、破綻し衰滅して行き、結果的には主役の大幅な交代を招来させ、左右両勢力の対立・共倒れにより中道勢力が台頭して新しい時代が切り開かれて行くことであろう。そういう中で田中角栄氏の大幅な見直しも成されていくことであろう。そして最後は邪悪な想念の一掃により陰謀勢力も崩壊せしめていき、ある意味では非常に面白い時代にも成るようだ。邪悪な闇の陰謀に対処するにはそれ以上の光の神々しい神聖で清浄な波動の照射しかないだろう。

  なお追記すると、田中角栄氏の手下共は、角栄氏ほどの力量や度量もなく、ただ角栄氏の積み上げた悪い側面、即ち、税金に集っていく寄生虫的亡国の面ばかりのテクニックをマスターしていったようだ。それも時代の変遷であり、仕方ないことであろうし、高度経済成長時代には上手く機能していたことでもあり、むしろ時代環境の変化と共に改訂することを怠ってきた結果だと言えると思われる。

  田中角栄氏も自分の周囲に集まってくる連中の真意も見分けることが出来ず、ただ自分の才能や能力に崇拝して集まったと大きく錯覚していったものであろう。真実のところは連中はただ利権や地位ポストに群がってきたものであり、田中氏失脚に際しては心は次第に離れていったと言うことに対して、そうした連中の真意すらも見抜けなかったようだ。最後は見事に裏切られて、酒に煽られて心身を乱して倒れていったものだ。

  目下の特殊法人改革も、殆どが田中角栄氏が編み出した利権システムとも言えるであろう。しかし、これは現在だからこそ問題に出きるが、当時はむしろ強力な政権作りに効果的であったし、高度経済成長にも必要なシステムであったことは間違いはないようだ。今や、環境が大きく変化してきて解体して行かねばならないことも確かであろう。これは創設した者の責任を追及するのではなく、現在に至ってもなおも固執している者の責任を追及することが必要と言えるだろう。

  国鉄の改革にしても、田中角栄氏が病気で倒れて失脚していったからこそ可能であったとも言われるが、それは正解であり、当方もむしろ晩年の角栄氏や、利権集団になり果てつつあった面を田中氏が反省すべきであったことを当方も指摘しているものだ。ただ、当方は色々と善悪、交錯する中でも田中角栄氏の功績や実力や愛国的行動を称えていきたいし、それが米ソ中と世界の強国に囲まれた極東地域の熾烈な環境の中にある日本の国益に取り、極めて有能な政治家であったことを指摘するばかりだ。

  今後とも最早こういった政治家の登場は皆無であろうし、仮にあっても同様に国民は引きずり降ろして行くであろうと懸念する次第だ。国家の進路を冒険に晒していき危険であるという理由により、失脚させて行くであろうと危惧するものだ。実に国家の命運を賭けての一大勝負を賭けた身命を賭した外交よりも、腰抜けで臆病で事無かれ主義で無難な似非平和主義、外国追従、従属の政治しかできないであろうと思われる。

  ただ可能ならば、国際環境が劇的に変化して、米国やロシアや中国のような強国が破綻し崩壊していく中で、日本自身の国家崩壊を体験していく過程でならば、田中角栄氏のような人物でも国民皆が付いていく状況の到来となるであろうと思われる。それは、危険性が減少しつつある中で、最早それしか方策が無いと言う展開に至るからであろうと思われる。恐らく、そうした予想が的中していくものと思われる。

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