★阿修羅♪ > 戦争85 > 1210.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://military.sakura.ne.jp/ac/ki74.htm
立川 キ74試作遠距離偵察爆撃機
陸軍:昭和19年〜昭和20年
成層圏飛行で米本土爆撃を狙った長距離機
--------------------------------------------------------------------------------
昭和14年に陸軍は遠距離司令部偵察機としてキ74を計画、立川飛行機に対して開発を指示していたが太平洋戦争が勃発し、この機体の任務は米本土(パナマ運河)を爆撃することへとすり替わってしまった。約1トンの爆弾を搭載し米本土爆撃を目指す機体であるが、要求された航続距離は7,000〜10,000kmと日本本土から出撃する場合は片道飛行分しかないので生還を帰さない特攻機であったとも言える。
長距離を飛行するためには空気抵抗の少ない高空を飛行した方が有利なため、乗員は与圧された気密操縦席へ搭乗し、エンジンも排気タービンを装備した高空飛行に備えた機体が設計されたものの、これらの装備は技術力の立ち後れた日本には荷の重いもので、試作機開発は難航しようやく昭和19年3月に1号機が完成した。終戦までに試作機・増加試作機あわせて14機ほどが完成しているが結局実用審査前に終戦を迎えてしまった。
--------------------------------------------------------------------------------
機体詳細データ(キ74試作遠距離偵察爆撃機[キ74])
全長 17.65m 全高 5.10m
全幅 27.00m 翼面積 80.00m2
自重 10,200kg 最大重量 19,400kg
最高速度 570km/h(高度8,500m) 上昇限度 12,000m
航続距離 7,200km以上 プロペラ VDM定速4翅
発動機 三菱ハ104ル空冷複列星形18気筒 公称1,810馬力×2基
乗員数 5名 総生産機数 14機?
武装 12.7ミリ機銃×1、250キロ爆弾×4等
主要タイプ キ74:派生・改良型は無し。試作のみ
キ−74について
http://www.netlaputa.ne.jp/~kitsch/ki-74.htm
「キ74のこと」
http://ivory.ap.teacup.com/applet/nagaibunko/archive?b=25
次第に暑さが増してくる、昭和20年6月半ばのある日、航空総軍直轄教育隊「予備士官学校」の本部付き将校「見習士官である私もその一員である」の特権である機秘密室に入って機密書類などに目を通していた。ーーー機秘密室「本部の二階の端の方に鉄格子、網戸で厳重に仕切られた部屋がある此処には軍事機密「軍の最高の機密事項」、機密の次に機密度の低い軍事秘密などの文書が整理保管されている。東南アジア各地の戦闘詳報「戦闘一つ一つの公式記録で、戦闘の当事者の手で作成報告される」が見ることが出来た。
その日その時、そこで私は机の上に私にとって運命的とも云える衝撃的な文書が置かれているのを発見した
右上角に「軍事機密」の印が押されている。「キ74要員として、各航空部隊より、適任者を推薦せよ。」
簡単な文書である?おそらくこの日、私の目に触れ無かったら、この文書はこの部隊では永久に誰の目にも触れなかったで有ろう。
第一『キ74』とは何だと言われるのが落ちであろう。
私は軍隊の中で初めて、公式文書のなかに此の記号番号を見た幸運に躍り上がった。
「キ74「26」」
http://ivory.ap.teacup.com/nagaibunko/
「どうなってるんだ、こりゃあ」。とみんなを見回し乍ら、息を弾ませて私は尋ねた。まだ胸がドキドキしていた。
「昨日の午後なあ、アメリカのグライダー部隊が上空に来たんだ。長い列を作ってきたグライダーは列の後部から次々に、切り離されこの飛行場に着陸してきた。兵舎の窓から見ていると、米兵達、まるで戦闘するために着地したかのように、「正に其の通りであろう」全力疾走でグライダーから走り出ると我々の方に近づいてきた。その後どうしたと思う。戦意などこの四日間で全く沮喪している我々など無視して、あの二機駐機していタキ74に獲物に群がる蟻のように集まった。一部は営門に走って、今お前がやられたように、衛兵に立った。残り全員は何とこのキ74を熟知しているかのように、解体を始めたのさ。」
私はここではっとして、窓際に駆け寄って飛行場の方を見た。 私のキ74の姿は何処にもなかった。何やら黄色い大きな板に囲まれたブロックがあった。「あれか」と私は同僚に聞いた。「うん」と頷いた。
此のアメリカ兵達は日本本土に真っ先に進駐した部隊「公開された史料では8月末が第一陣と言うことになっている」のようだが、何しに、最初にこの福生の飛行場に降下したのか。どうやら どうやら、私の愛機、キ74だけがターゲットであったとしか思えない。続く
http://military.sakura.ne.jp/ac/ki77.htm
立川 キ77長距離研究機
陸軍:昭和16年〜18年
航続距離で世界記録を樹立した機体
2 81 +−