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□タリバンが和平協議提案を拒否 カルザイ大統領を訴追と主張 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2641603/detail
タリバンが和平協議提案を拒否 カルザイ大統領を訴追と主張
【アルジャジーラ特約28日】アフガニスタンの旧政権、タリバンの報道官は28日、同勢力の精神的指導者、ムッラー・ウマルが、アフガニスタン現政権のカルザイ大統領が提案した和平協議を拒否したと明らかにした。その理由として、ウマルは外国軍部隊が同国にまだ駐留していることを挙げた。
同時にウマルは、カルザイ大統領をイスラム法廷に引きずり出し、「アフガニスタン国民虐殺」の罪で裁くとしている。米政府はウマルに1000万ドルの懸賞金をかけている。
同報道官は衛星電話を通じて、「世界中の異教徒たちがアフガニスタンに集まり、この国を支配し、アフガニスタン人を人質にしている」と述べた。
さらに、「この国に外国軍が駐留している限り、傀儡(かいらい)政権と話し合うことはできない。カルザイ政権はまず、外国の異教徒から自らを解放し、その後に和平協議を提案すべきだ」とも指摘した。
カルザイ大統領は27日、タリバン勢力に和平協議を提案した。大統領は同協議の条件として、@パキスタン領内の勢力から受けている支援の停止A外国からの戦闘員受け入れ停止ーーを挙げた。
これに対し同報道官は「タリバンはウマル指導者の下、外国軍が駐留している間は交渉には応じない。聖戦を継続し、外国軍をこの国から追放する」と主張した。
一方、アフガニスタンに駐留している北大西洋条約機構軍のジョーンズ司令官は、同軍部隊は十分ではないとして、同機構加盟諸国などに対し、兵力増強により柔軟性を示すよう要請した。
同司令官はさらに、隣国パキスタン領内から越境するタリバン勢力の活動が活発化しているとも指摘した。
これに対しドイツなどの同機構加盟国は、自国部隊をより安全なアフガニスタン北部に展開させているとの批判を受けている。現状では同南部で激しい戦闘が起きている。
バグラムにある米軍本部基地で会見したジョーンズ司令官は「現状は厳しいが、現有勢力をもっと有効に使うことができると確信している」と述べた。
また、同機構軍部隊によるとされる民間人爆撃およびドイツ連邦軍兵士が人間の頭蓋骨を手にポーズしたことついて、ジョーンズ司令官は「カルザイ大統領に個人的には謝罪したい。爆撃は戦闘の混乱の中で起きてしまったが、タリバンが村民を盾に使ったことも非難すべきだ」と述べた。
爆撃に関し、同機構側は市民数人が死亡したと認めただけで、具体的な犠牲者総数は明らかにしていない。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月29日01時36分