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(回答先: 写真映像 イラクの暗殺チーム [イラク情勢ニュース] 【彼らの肌の色を見よ! イラク人の肌ではない。彼らは傭兵だ】 投稿者 white 日時 2006 年 9 月 30 日 01:41:11)
そのくせ、こんな恐ろしい男にノーベル平和賞が与えられている。安倍晋三の大叔父、佐藤栄作にも与えられるような賞だから、いい加減と言えば、いい加減な賞なんだが。
さてもう一つの9・11って、いったい何なんだ。それはこの人が書いている。
シンガプラ的日々 (シンガポール在住。 日々感じたこと、見たモノ、食った物を行き当たりばったり感じたままに書きなぐっている日記です。)
another 9.11
http://blog.goo.ne.jp/nanhai/e/044d2e92e1d83b65c1795f89763758fb
本日9月11日で、言わずと知れた2001年のアメリカ同時多発テロから5年になるわけです。
私が日本を出る半年前の出来事で(当時、シンガポールに来ることは決まっていました。)、これから世界はどうなるんだろう、と思わせる出来事でした。
丁度学会でアメリカを訪れていた研究室の助教授が、足止めを食らってしばらく帰国できなかったのを覚えています。
ところで今日は、「もうひとつの9.11」について、触れてみたいと思います。
私が幼かった頃、南米のチリと言えば軍事政権のただ中で、テレビで弾圧された人のインタビューなんかを見てしまった私のちっぽけな脳裏には
「チリ=非常にやばい国」
という構図がたたき込まれてしまいました。
ところでこの軍事政権、1973年、9月11日に起きたクーデターによって樹立しました。
参考リンク 例によってウィキ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/チリ・クーデター
http://ja.wikipedia.org/wiki/サルバドール・アジェンデ
http://ja.wikipedia.org/wiki/アウグスト・ピノチェト
社会主義政権としては世界で初の民主的な選挙によって樹立したアジェンデ政権でしたが、ピノチェトによるクーデターで崩壊、アジェンデ大統領は自殺(他殺という説もあるみたいです)します。
それが、もうひとつの、9.11
この、ピノチェトによるクーデターですが、CIAが全面的に支援していたというのはよく知られた事実で、
CIAは、この事件に絡んでいたことを認める報告を出しました。
奇しくも、同時多発テロが起きる1年前、2000年の9月のことです。
ビクトル・ハラという歌手がどのような死に方をしたのかということを知るだけでも、この事件の恐ろしさを垣間見ることが出来ました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ビクトル・ハラ
CIA、いや、アメリカとしては、お膝元の南米に社会主義国家が誕生することはなんとしても阻止したい、また、チリの銅資源も重要であったと言われています。
この、CIAによるクーデター支援ですが、ヘンリー・キッシンジャーが大きく寄与したと言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘンリー・キッシンジャー
BBCによるキッシンジャー疑惑の記事。
・・・・いやいやいや、このおっさん、何人殺してんねん?
ていうか、キッシンジャーって、まだ生きてたのね?
つーか、アメリカ人や無かったんや。
ていうか、話題の73年にノーベル平和賞とってる!!
どないな「平和」を望んでいるんだぃ、ノーベル財団よ・・・・。
こないな人とマザー・テレサが並んでいるので、結構見応えがあります、歴代の受賞者。
例によって例のごとく話が逸れまくるが、ウィキによると、
「マハトマ・ガンジーは、1937年から1948年にかけて、計5回ノーベル平和賞の候補になったが、本人が固辞。この事実は、数十年後にノーベル・コミッティーにより公開された。」
すげー、ガンジーすげぇ〜。
イチローみたい。←?
話をクーデターにもどしますが、現在のチリと言える国、それはベネズエラではないでしょうか。
ベネズエラのチャベス政権は、2002年、これまたCIAの支援による軍部のクーデターで倒れますが、大統領の支持基盤である貧困層のデモが激化、わずか2日間でクーデターは終決し、チャベス大統領が政権の座に返り咲きます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウゴ・チャベス
チャベス大統領ですが、かなり強引な面もたしかにあるのかも、しれません。
が、このクーデターの興味深いところは、メディアが民衆を煽ったというところです。
ベネズエラの民放は反チャベスである裕福層・特権階級が全部握っていて、「チャベス打倒!」を叫び続けたところです。
そのメディアが倒されたことで、アメリカでは「チャベス=言論の自由を踏みにじる独裁者=倒せ」みたいな報道が大半をしめているみたいです。
実際、クーデター当時は、チャベス大統領を非難する世論が世界中を駆けめぐりましたが、当時ベネズエラで取材をしていたアイルランドのテレビが、ドキュメンタリーを作り、日本でもNHKで放送されました。
The Revolution Will Not Be Televised (documentary)
長いし英語なので、1/4づつ落とせるのがオススメ。
当初、チャベス派の人々が反チャベスのデモ隊に発砲したかのような映像が世界中に流されましたが、これが完全なねつ造であったことをこのドキュメンタリー番組は見せています。
ベネズエラは、世界でも有数の石油産出国であり、その石油はアメリカの資本が握っています。
アメリカの資本と癒着した裕福な特権階級は、チャベス大統領が推し進めた油田の国有化、貧困層の生活向上に非常に大きな危機感を持っていた筈です。
中南米で、特権階級と貧困層の差というものは非常に大きく、未だに多くの国では一部の白人特権階級が富や農地を独占し、貧困層は教育にもアクセスできず、安い賃金で重労働に従事していたり、メイドとして働いていたりします。
住む家もままならない人々が大勢居る反面、広大な農地を持ち、自家用飛行機を持っている裕福層がゴロゴロ居る・・・。
戦前の日本よりも貧富の差が激しいのではないでしょうか。
そんな大きく深い社会の病巣にメスを入れ、農地改革や教育向上に乗り出したチャベス大統領を葬り去ろうとした勢力。
その一端はCIAであると言って過言では無いでしょう。
左派政権やったら倒してもエエのか?
イスラム国家やったらメタメタにしてもエエのか!?
そんなことを考える、私の9月11日です。