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□レジスタンスの強さ、サドルの役割、クーデター・・・ [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2006/10/27(金)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆レジスタンスの強さ、サドルの役割、クーデター・・・
ロバート・ドレイフュスがサラハ・モフタールにインタビュー
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☆★占領反対のイラク人指導者が語る
IraqiOppositionLeaderSpeaks
ロバート・ドレイフュス 2006年10月22日
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http://robertdreyfuss.com/blog/2006/10/iraqi_opposition_leader_speaks.html
ロバート・ドレイフュス RobertDreyfusshttp://www.robertdreyfuss.com/
次に掲載するのはサラハ・モフターへの長い電話インタビューの記録(文法的
にわずかに編集した)である。現在はイエメンに住むモフタールは元イラク高官
、外交官であり、情報省に勤務したほか国連に派遣されたり、イラク大使として
インドに赴任した。2003年のイラク侵攻時には、彼はベトナムでイラク大使
だった。彼はイラクのレジスタンスあるいはバース党のスポークスマンを名乗る
ことはないが、両者と親しい関係にある。彼が語ったことを紹介しよう。
問 イラク・レジスタンスはどれほど強いのか?
答 武装レジスタンスはイラクで権力を掌握するための準備をすべて整えた。
中程度のアメリカへの協力者は既にイラクから去り始めている。彼らのほとんど
はイラク国外にいる。例えば、アハマド・チャラビ、イヤド・アラウィなどだ。
(占領者の)代理人たちの第2波は国外に去る準備をしているところで、一部は
既にヨルダン、シリア、イギリスその他に脱出した。現実の話として、戦略的な
武力衝突が占領に終止符を打つまでになっているからだ。レジスタンスは今やバ
グダッドを掌握しつつある。昨日、私が多くの人々と話したところ、彼らは米軍
基地攻撃が新たな戦略の一部としてイラク駐留米軍に甚大な損害を与えるものに
なっていると指摘していた。
問 私はイラクの大勢の部族指導者がサダム・フセインの釈放を求めているこ
とを知ったが、そうでない者はマリキ(首相)への協力を望んでいるようだ。
答 マリキと一緒に働いている者はヨルダンに住んでいる。彼らは、特にアン
バル州出身者は敢えてイラクに帰ろうとはしないので、イラク国内での彼らの影
響力はない。大統領サダムを釈放せよと目セージを送っている者について言えば
、彼らはイラクの主要部族の圧倒的多数を構成している。それは全国的現象とな
りつつある。・・・それは突然のことで、イラクの北から南までの部族指導者か
ら数百のメッセージが寄せられた。
問 彼ら親バース党勢力は国民議会の中にいるのか?
答 彼らはわれわれを代表してはいないが、好意的である。彼らはバース党員
との直接対話を始めるために、脱バース党法の撤廃を求めている。対話にバース
党を含めない国民和解提案について語るのは意味がない、と彼らは指摘している
。アラウィと彼のグループでさえその中に入っている。
イラクではレジスタンスが優勢だと確約する。懸念している唯一のことは、イ
ランによる直接干渉だ。それさえなければ、全部が保証される。アメリカの撤退
後は、われわれは4〜5時間内に治安と安定を確保できる。われわれが国連安保
理に国外からのいかなるイラク侵略にも反対を表明するよう求めている理由はこ
こにある。アメリカが撤退したときには、アメリカと同盟した人々も撤退しなけ
ればならなくなるだろう。レジスタンスはイラクのどこでも現地を掌握している
。
問 ムクタダ・サドルの役割は何なのか? 君は彼と対話できるのか?
答 いや、ムクタダはイランと同盟しいる。・・・今では、彼はバドル旅団よ
りも危険な存在である。
イラク社会に加えられている危害は(サドルの)マフディ軍がもたらしている
。バドル旅団はレジスタンスによって麻痺させられた。
問 なぜイラクのシーア派地域ではレジスタンス運動を見かけないのか?
答 レジスタンス内でもバース党とのあいだでもシーア派教徒が高い地位に就
いている。イラク国内で広い支持を集めている組織は他にない。しかしメディア
は南部で進行していることを報道しない。南部地域におけるレジスタンスの作戦
はアンバル州やバグダッドにおける作戦と性格を異にしている。作戦は、いわゆ
るハキムのグループ(イラク・イスラム革命最高評議会、SCIRI)と、ナシ
ョナリストを殺害し占領軍に協力しているマフディ軍に直接向けられている。彼
らは占領軍以上に多くの人々を殺害している。しかし南部地域にはサイレント・
マジョリティー(沈黙している多数派)がおり、彼らは占領軍とイランに反対し
ている。彼らは親イラン・グループの犯罪にウンザリしているのだ。
ご存じのように、南部においては、多くの都市で、イランが公的な事務所を構
えたりしていて、イランの諜報機関(スパイ組織)がイラク南部の諸地域を支配
している。彼らはイランの通貨を使用している。タクシーの運転手に、「イラン
諜報機関の事務所に行ってくれ」と告げると、連れていってもらうことができる
ほどだ。しかし、南部のサイレント・マジョリティーはそこにおけるイランの影
響に嫌気がさしている。われわれが南部の情勢についてはイランの直接的干渉以
外に注意を払わないのはそのためだ。
正統性のある軍隊は再編され、イラク侵攻時には地下に潜(もぐ)った。そし
て彼らはまさに今、イラクを掌握する準備を整えている。全イラク・レジスタン
スの90%がイラク軍で構成されている。イラク軍のきわめて良質の将校が、イ
ラクでのほぼすべてのレジスタンス作戦を指導している。
彼らはバドル旅団とペシュメルガ(クルド人民兵)というセクトを基礎にイラ
ク軍を作った。しかし、その軍隊のなかにナショナリストがいて、レジスタンス
は公式の軍隊ないにいるナショナリストの将校から情報を集めている。
問 テト攻勢のような攻撃があるのか? グリーゾーンは攻撃にさらされるの
か?
答 特にこの数週間、バグダッドではグリーゾーンの解放について話されてき
た。しかし、レジスタンスの戦略はボクシングで言うならポイントを稼ぐことに
あるので、これはまだその時ではないようだ。誰が勝っているかを見るために1
つ1つポイントを稼ぐのだ。そうして時をついで攻撃することによって、倒れる
まで敵を疲れさせる。イラクにおけるレジスタンスの勝利は1つの戦闘で達成さ
れることはない。
われわれは来年の最初の月(2007年1月)が決定的なものになると予測し
ている。アメリカ軍は疲弊しており、レジスタンスはアメリカ軍への同時攻撃を
いたるところで準備中だ。増加する米軍の犠牲は、レジスタンスがこうした攻撃
を増やす決定をしたなかで急速に増えている。
問 レジスタンスを代弁しているのは誰か?
答 誰もいない。私はバース党の代弁者でもレジスタンスの代弁者でもない。
しかし私は双方とひじょうに親しくしている。(敵の)浸透を避け、情報を集め
にくくするために、どちらも侵略前に第三者と直結した関係を作らないと決定さ
れた。・・・私は彼らと電話で話しかけるが、ほとんどがインターネットを通じ
てである。旅行したときには、直接、協議することもある。・・・幾つかのアラ
ブの国が私の活動をうながすためにパスポートを提供してくれる。彼らはレジス
タンスとアメリカ合衆国を調停する役割をはたしている。
問 バース党に対するアメリカの態度はどうか?
答 司令官その他のアメリカ人が大統領、サダムと収容所で接触し、バグダッ
ドの情勢とイラク情勢について話してている。ラムズフェルドは彼と会ったし、
コンドリーサ・ライスもだ。彼女は彼に面会したが、その前にラムズフェルドが
面会した。2人とも、武器を捨てていわゆる政治プロセスに協力するようレジス
タンスに呼びかける声明を発表することをサダムに納得させようとした。サダム
はそれを断った。しかし彼らはムッソリーニのたどった運命か、ナポレオン・ボ
ナパルトの運命か選ぶことができると彼に告げた。
その後、彼らはもう少し付けたして、バース党の復権を加えた。・・・そして
今、イラクの安定を保証するためにバース党の復権を受け入れるよう、アラブの
一部の政府がアメリカに圧力をかけている。サウジアラビア、イエメンその他の
湾岸諸国がアメリカと接触を持ち、中東へのイランの影響を最小のものにするた
めの唯一の解決策として、バース党を復権させるようアメリカを説得している。
・・・バース党は他の政党と幾つかのクルド人グループを含むイラク国民戦線を
結成する決定をおこなったところだ。
問 アヤトラであるシスタニは協力するだろうか?
答 シスタニは大したことはない。誰も彼に耳を貸さない。彼はイラク人では
ない。彼は解放後はイラクにとどまることはないだろう。
問 内戦のように見えるが。
答 イラクでは決して内戦は起こらないだろう。私の家族内でも、多くのシー
ア派もいるしスンニ派もいる。イラク人の大多数はこんな具合だ。どうして私に
兄弟を殺すことができようか?
問 多くのイラク人は殺害事件で両極化され、宗派主義に追いやられている。
答 宗派間の戦闘ではない。政治的な闘争である。レジスタンスの最高指導部
には、シーア派もいるしスンニ派もいて、クリスチャンとモスレムもいる。彼ら
はレジスタンスの内部でクルド人とトルクメン人も含めて、一緒に仕事をしてい
る。・・・殺害事件について、イラクの人々はますますイランとアメリカを非難
していいる。イランはシーア派のあいだに影響力を強めることでこの地域を支配
したがっている。イラクにイランのならず者を引き入れたのは誰か? アメリカ
だ。
ご存じのように、1998年にイラクが攻撃された(砂漠のキツネ作戦)あと
、アメリカはイランとの協力なしにサダム・フセイン政権を倒す方法はないとい
う結論を下した。それで彼らはイランとの協力を開始し、ヨーロッパでもそうし
始めた。そして、この中心はアブデル・アジズ・ハキムだった。その時、シスタ
ニはアメリカの侵略に抵抗しないようイラク人に求める宗教令(ファトワ)を発
し、そして別の宗教令では占領に協力するよう求めた。
それにマリキ政府を支えているのは誰なのか? アメリカだ。彼らはイラン人
だ。イラク侵攻後にイラクを統治している者っちはイラク人ではない。
問 イラクで軍事クーデターが起こる可能性はどうか?
答 ほのめかされているように、もしアメリカが軍事クーデターによってイラ
クの権力を将軍たちに与えたがっているとしたら、軍事クーデターはバース党に
(共鳴するものに)なるだろう。もし、その指導者がバース党に近い者でなけれ
ば、その指導者に対して2度目のクーデターが起こるだろう。なぜなら、イラク
軍のすべての将校は、旧軍であれ新軍であれ、バース党の掌握下にあるからだ。
そのためにバース党以外では解決策はない。
集団殺戮(さつりく)が量的に増えていることが、軍事クーデターを受け入れ
るイラク国民の意欲を促している。イラク人の80%は喜んでそれを受け入れ、
イランのならず者(例えばマフディ軍やSCIRIのバドル旅団)を潰すための
支援に応じるだろう。そのクーデターはイランのならず者を追放するためにアメ
リカにも支持され、軍事力で彼らを潰すことで一時的に軍事独裁を樹立するかも
しれないが、しかし軍事クーデターに協力する者は、次のバース党のクーデター
を受け入れるだろう。・・・アメリカ合衆国はマリキ政府を倒すために、一部の
イラク人、元将軍、バース党員である旧軍の将軍たちと、接触を持った。彼らは
ヨルダンを拠点にしている。彼らの一部はマフディ軍その他のならず者をやっつ
けるために、アメリカと協力することを受け入れた。そして彼らはアンバル州の
一部の部族とも接触を持った。彼らはイラクでイランのならず者を攻撃する準備
をしており、それはまもなく起こるだろう。
ご存じのように、もしイランがアメリカに攻撃されるとイランはイラクに駐留
する米軍を攻撃する、とイランが言ったことがある。このような脅しはひじょう
に重要なものだ。もしイランのならず者による米軍攻撃を武装レジスタンスの攻
撃と結びつけるなら、アメリカにとっては大きな悲劇となるだろう。それでアメ
リカ政府はイランに対して行動を起こす前に、イラクにいるイラン人勢力の影響
を削いでおこうとしているのだ。
もしアメリカによるクーデターがあるとすれば、それは狂気の沙汰となるだろ
う。それは再び、アメリカがイラク情勢を理解してないことを証明する。軍の大
部分は、旧軍でいえばその99%は、バース党員なのだ。新軍の将軍たちでさえ
バース党に協力するだろう。そうしなければ彼らがバース党によって失脚させら
れる。
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