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□暫定政府の首都バイドア攻防戦は時間読みの段階 ソマリア内戦 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2630100/detail
暫定政府の首都バイドア攻防戦は時間読みの段階 ソマリア内戦
【アルジャジーラ特約23日】ソマリアの反政府勢力、イスラム法廷連合(ICU)は24日までに、暫定政府の首都となっているバイドア市の近郊に戦闘部隊の集結を強め、ICU幹部は攻勢に出ると言明している。
一方、暫定政府側はエチオピア軍兵士の支援を受け、攻撃に備えて基地の周辺に塹壕(ざんごう)を掘っていると、目撃者が伝えた。この間、ICU側は燃料の供給を中止した。
ICU首脳の一人、ハッサン・トゥルキ氏は24日、ホーンアフリク(アフリカの角)ラジオを通じて、ソマリア南部で暫定政府側が唯一、支配しているバイドアを攻撃する計画であるとして、「われわれの同志たちはいつも、あることを隠しているが、わたしはバイドアを含む多くの地区を攻撃することを明言したい。なぜなら、われわれの目的はソマリア全土にイスラムの掟を実施していくことだからだ」と語った。
メディアへの広報の任にないため、匿名を条件にして、もう一人のICU当局者は、向こう48時間以内に、バイドア攻撃を開始すると述べた。しかし、もう一人のICU最高指導者、アブディラマン・ジャナコウ氏は、バイドア攻撃の計画はないと述べた。
過去5カ月間で、ICUはソマリア南部のほとんどを掌握した。
暫定政府、ICU双方の戦闘要員、数千人が互いに撃ち合う距離に入っていると伝えられている。
ICU当局者は、同勢力は過去数週間で、設置している訓練キャンプから戦闘要員2000人を召集したと語った。
この地区のビジネス従事者であるゲドウ・アワレ・ゴラデさんによると、暫定政府軍はバイドアかた18キロ外側に防衛陣地を展開し、一方のICU戦闘部隊は過去24時間にバイドアまで20キロ地点のモーデモーデに進出しているという。
モガデシュを拠点とするビジネスマンのモハメド・サンウェネ氏はAP通信に対し、「現地にいるICUの民兵部隊はわれわれにバイドアに燃料を供給しないよう通知してきた」と語った。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年10月26日15時37分
▽関連記事
□イスラム主義者がブル・ハカバ奪回に動く ソマリアに全面戦争の危機近付く [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2620111/detail
イスラム主義者がブル・ハカバ奪回に動く ソマリアに全面戦争の危機近付く
【アルジャジーラ特約22日】ソマリア暫定政府軍は22日、同国南部の戦略拠点であるブル・ハカバを占領したが、対抗勢力のイスラム法廷連合(ICU)は反撃のため、近くのレゴ町に数百人の民兵を集結させつつある。ブル・ハカバの占領は国際的に承認されてるソマリア暫定政権側の数少ない反撃行動だが、全面的な対決が迫りつつある。
もし、ICU側がブル・ハカバを奪取したならば、同勢力は暫定勢力の首都であるバイドアに後30キロまで迫ることになる。
アルジャジーラ・テレビの報道によると、ICUの戦闘要員がブル・ハカバ奪回のための反攻に出る構えをみせているため、住民たちは避難し始めている。
ICUのイスラム主義者たちは、エチオピア軍が暫定政府軍を支援していると非難した。ICUのモハメド・シアド司令官はロイター通信に対し、「エチオピアがブル・ハカバを攻撃したのだ。もし立ち去らなければ、攻撃する。この攻撃が続くようなら、われわれはイスラム諸国に支援を要請するだろう」と語った。イスラム主義者たちはエチオピアをテロ集団と非難して、同国に対してジハド(イスラム聖戦)を宣言している。
暫定政府側は、軍をブル・ハカバから撤退させるつもりはないと声明するとともに、住民たちの話では、エチオピア政府が弱体な暫定政府を支援するために、国境地帯に数千の部隊を派遣している中で、エチオピアの支援を受けていないと否定してきた。
ICUの武装部隊は22日、ブル・ハカバから15キロまで迫っているといわれるが、まだ、戦闘が発生したという情報はない。
ビジネスマンのアブドゥルカディル・ヌールさんは「町中が心配していますが、戦争が起きたら、どっちの方角に逃げればいいのかわからない」と話した。
電話がつながった住民の1人によると、町は静かだが緊張が高まっており、ほとんどの商人が店を閉ざしているという。ロイター通信の取材で、アリ・イマンさんは「もし戦闘が始まったら、ミサイルや銃弾の飛ばっちりを受けるのを恐れて、町民の一部は近くの村に向かって逃げてしまいました。衝突の危険は非常に高い。軍隊が対決の構えをとっています」と話した。
一方、住民情報によると、南西部ブアレ町から北に20キロのへんぴな村で、暫定政府のバレ・ヒラーレ国防相に忠実な民兵がイスラム主義者の部隊と交戦したという。
ICUは6月、ソマリアの首都モガデシュと南部の大半を掌握した。イスラム主義者の興隆は、1991年に最後の実体性のある中央政府が崩壊して以来、混乱状態にあるソマリアを支配下に収めようとする暫定政権の意図を脅かしている。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年10月24日15時11分