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アラビア語ニュースの世界
アラブ時事ニュース、アラビア語の翻訳・通訳に関する考察など。
2006年09月28日イラクのテロは米軍の仕業?
目撃者から聞いた人の話によるということで、つい先ほどバグダッドにいる知人から聞いた話です。
一昨日、バグダッドのヌエーリーヤ地区で、夕方ラマダン用の食料を買い求める客でにぎわうマーケットに、二人の覆面の男が現れ、買い物客に向かって無差別に銃を乱射するという事件が起きたそうです。
現場から立ち去る覆面の男達を追いかけた人達がいて、ずっと追いかけていったら、覆面の男二人は米軍キャンプに行き、入り口に近づくと、キャンプの扉がすっと開き、中に入って行くのが目撃されたそうです。
イラクではずいぶん前から、テロはイラク人によるものではなく、米軍やイスラエル当局の工作破壊活動だという話がありました。今回の出来事は、そのような憶測が真実であることを裏付ける新たな出来事のように語られていました。
米軍がそんなことをするはずが無い。信じないという人もいるでしょう。しかし、アブグレイブ刑務所の囚人虐待問題のときも、騒ぎになるずっと前から、イラク人の間では塀の向こうで、米軍がずいぶん酷いことをしているという話が広まっていたのに、結局米軍内部の人間に内部告発されるまで、被害を訴えるイラク人達の声は無視され、放って置かれていました。
外国メディアの耳にも入っていたのですが、「まさか米軍がそんなことをするはずがない」と、取り合ってもらえませんでした。
その後も、ファルージャやラマディで米軍の不祥事が相次ぎ発覚。氷山の一角に過ぎない話で、米軍性善説でイラク情勢を語ることはできないように思われます。
報道されないだけで、イラクでは毎日とんでもないことがたくさん起きているようです。
テロの黒幕については、今はよくわかりませんが、いつの日か真実が明らかになる日が来るでしょう。
そのときがきたら、信じがたい真実の数々が明らかにされることと思います。
知人に、
「もし、米軍が撤退したら、イラクは少しでも良くなると思うか?」
と訊ねたら、
「米軍がいなくなったら、イラクは数百万倍、いや数千万倍よくなる。占領に反対して戦っているものが口実を失えば、それ以外の目的でテロを行うものはあぶりだされ、特定できるようになれば、テロも無くなる。」
という答えが戻ってきました。
CNNは今日のニュースで、イラクに駐留する米兵を20万人に増派すると報道していました。