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我ら言葉のほかに失うものなし
天木・筆坂熱血インターネット対談
2006/12/02(Sat)
暴力と国家権力が結びついた時すべてが失われる(天木)
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楽しかった鈴木邦男さんとのライブ(筆坂)
暴力と国家権力が結びついた時すべてが失われる 天木直人
この世の中で許しがたい事件は数多いが、その中でも最悪なのは言論の自由が暴力によって封殺されることである。12月2日の新聞の隅に国民新党の糸川正晃議員が被害届けを出したと言う記事があった。土地再開発に絡む不正を国会で質問したことに対し脅迫状が届いたという。少し前には加藤紘一議員の家が放火されると言う事件があったばかりだ。小泉元首相の靖国参拝を批判する発言が原因であった。さらに4年前には民主党の石井紘基議員が不明な殺人事件の犠牲となった。政権を揺さぶる不正の追及が原因だと噂された。
国会議員でさえこうだから、ましてや一般市民は暴力の前になす術もない。どんなに正しい事を叫んでも、それが権力者に不利になることであれば何者かに脅かされ命の危険にさらされる。ひとたまりも無い。
問題は何故このような暴力が徹底して取り締まれないかということである。右翼団体といい暴力団といい、それが善良な市民の最大の敵であり、それを取り締まることは、市民にとって最優先されるべきことであるにもかかわらず、そのような暴力がなくなることはない。
もしその理由が警察の能力の限界であるとすれば、つまり本気になって取り締まろうとしてもそれが能力的に出来ないというのであれば、それはそれで大問題であるが、日本のような高度に中央集権の進んだ官僚国家にあって、暴力団や右翼、犯罪者を取り締まれないなどということはありえない。もし巷間ささやかれるように国家権力が暴力と癒着しているとしたらどうか。日本の警察が暴力団に手心を加え、ある時は取り締まりを強め、ある時は泳がせ、汚れ役をさせていたりしているとすればどうか。その時我々一般市民はすべてを失うことになる。
ロシアの元諜報部員が暗殺された事件が日本でも大騒ぎで報道されている。何故よその国の暗殺事件をわれわれはこれほど衝撃的に受け止めるのか。それはその暗殺に放射性物質が使われたということだけではない。国家権力がそれに逆らうものを本気で殺そうとすれば逃げられないという恐怖である。
世界にはこのような国家権力による暗殺が横行している国がなんと多いことか。それはなにも開発途上国に多く見られる独裁国家の専売特許ではない。民主主義のチャンピオンである米国においてさえCIAが暗殺に関与し続けてきた事はいまや周知の事実である。
そのような国に比べて日本はなんと平和な国であろうかと一般の人は考えているかもしれない。かつての日本はいざしらず今日の日本はそれらの国に比べて恵まれていると私も思う。しかしその日本が音を立てて崩れようとしている気がする。教育基本法改正や共謀罪などは言うに及ばず、あらゆる法改正を仔細に見ていくと、その分野を問わず最近の政策で共通するものは、国家権力の拡大であり個人の自由、人権の制約である。大企業に都合のいい経済政策であり個人の生活の切り捨てである。「官から民へ」と言う掛け声とは裏腹に国家権力が国民のまえでその暴力性をますます高めてきている。官僚いじめとは裏腹に官僚がますます権限を強めている。強者が弱者を支配する風潮が広まり皆が強者の側につこうと必死になっている。その風潮が日本社会のすべてに浸透しこの国の姿が壊れていっている。善良な市民の踏ん張りどころである。
楽しかった鈴木邦男さんとのライブ 筆坂秀世
今日は、朝早くから出かけるので、その前に一言。
先月初め、私が敬愛する元右翼団体一水会代表、現顧問の鈴木邦男さんとトークライブをやった。場所は、新宿歌舞伎町コマ劇場の真ん前のビルの地下室。「ロフトプラスワン」という穴倉のようなトーク専門のライブハウス。タイトルは「改憲の是非を問う」。
いきなり鈴木さんからとんでもない質問が私に浴びせられた。「筆坂さんは、実は共産党が世間の評価を上げるために野に放っているのではないのか。なぜなら筆坂さんが書いたものを読んでみると共産党の批判をしているようにみえるが、実はかならず良いところについても述べている。共産党の高度な戦略ではないのか」。ざっとこんな質問である。もちろん私は否定したが、鈴木さんらしい斬新で興味深い見方ではあった。
この時、鈴木さんから一水会のメンバーという素適な若い女性A子さんを紹介してもらった。A子さんは『日本共産党』(新潮新書)も『九条新党宣言』も読んでいて、サインまで求められた。もちろん喜んでサインさせて頂いた。「筆」坂という割には、下手な字だったが。A子さんが嬉しいことを言ってくれた。「私、九条新党が出来れば入党しまーす」と。
この会場はどれぐらいの人が入るのか知らないが、舞台から見る限りほぼ満席という盛況ぶりだった。野次も飛ばず、次から次へと質問責めになった。質問の中の一つに、「憲法を変えるというのは日本を戦争できる国にするためではないか」というのがあった。私は、「そのような単純な改憲批判で本当に国民の多数派を結集できるのですか。国民は北朝鮮の核開発や中国の軍備増強など、さまざまな情報を得ている。自衛隊についても大半の国民が必要だと考えている。その自衛隊を憲法にきちんと位置づけるのが改憲ですと言われればどう反論するのか。改憲を阻止するには保守と思っている人も結集しなければできません。ステレオタイプの批判では、その人たちを到底結集できないし、自民党に対抗できないと思う。もっともっと知恵を絞ってほしい」という趣旨の回答をしておいた。
ともあれ憲法も、政治も真剣に論じ合った充実して、楽しい時間であった。誘ってくれた鈴木さんに感謝!
http://www.tembosha.com/kd_diary/kd_diary.cgi?20061202
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