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□小沢、「朝日」のナンデモ「政局」路線 [諸君!]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20061201-01-0703.html
2006年12月1日
小沢、「朝日」のナンデモ「政局」路線
一八六〇年のこと、日米修好通商条約の批准書を携えて渡米した七十七人のサムライは、ホワイトハウスに案内されるや、あす大統領に国書を奉呈する部屋をまず拝見したいと要求した。米側は驚いて「部屋など見てどうするのか。批准書なら、入ってポンと渡せば済むじゃないか」と、訝しげに問い返した。サムライは答えた。
「いや、大切な用事を行う座敷でござる。下見し、式の予行演習をしておきたい」
以後ほぼ百五十年、日本の役人はもはやチョンマゲを結わないが、気質は昔と変わらない。小学校の運動会の前には、いまでも必ず予行演習をし、選手宣誓を言わせてみる。小心な役人が、前もってタウンミーティングを隅から隅までお膳立てし、ヤラセ発言を用意し、謝礼を払うのも不思議ではない。白熱の討論など、もっての外。すべては式典である。粗相があってはならないのだ。
小沢一郎は、そういう事情に通じているくせに、いわゆる毛を吹いて疵を求めている。安倍晋三のすることを大事から小事まで、ことごとく謗り罵る。ほとんど修羅の振舞いである。なかでもタウンミーティングの件は片々たる瑣事だが、小沢は遠慮会釈もない。あらゆるものを捉えて「政局」にしようとする。
代表に再任される前から、小沢の動きはほとんど狂態に近い。自民が安倍なら中国首脳は絶対に会うまいと早合点して北京に飛び、胡錦濤に会って中国共産党と民主党の間に常設の協議機関を設置した。破廉恥な内政干渉の呼び込みである。帰って創価学会の会長に会った。田中眞紀子に会った。元自民党の郵政民営化造反派に会った。日本経団連会長に会った。連合会長に会った。小沢は、俺に会って味方にならないヤツはいないと過信している。
偽メール事件で失脚した前原誠司前代表の「対案路線」は、もし日本で二大政党制が機能するなら、それしかないと思わせる点があった。小沢はそれを全否定した。いま彼は、かつての日本社会党と同じことをしている。すなわちナンデモ反対と「国会よりも大衆へ」である。
特別委員会での審議拒否は、自動的に本会議ボイコット、与党による強行採決、野党による内閣不信任案提出へと続く。民主主義国の政党が議会での討論を断り、鳩山由紀夫らが街頭演説をして自民の非を鳴らした。昔なら総評が動いて二万や三万のデモ隊を仕立てたところだが、いま連合はそんなアホラシイことしない。有権者に選ばれて国会議員になった者は、国会で働くのがスジである。
病気が彼の心を急かすのか、いまの小沢は理非の見境いがつかなくなっている。彼を駆り立てる原動力は、若い安倍への軽蔑、そこから発する私怨である。こんな若僧が総理とは……俺こそ田中派・竹下派の本流だぞ……金丸信が健在なときには俺が三人の候補者を面接テストして総理大臣を決めたんだ……。
補選や首長選は、正直いってタマ次第だから、意外に下手物が当選することがある。「選挙の神様」の小沢神話は、来年夏の参院選まで続くだろう。それまでに小沢がすることは簡単明瞭、手当たりしだいに自民支持層を引き剥すことだ。タウンミーティングでも何でも、育てて「政局」にする。
もう一つ、安倍に私怨を抱く勢力は「朝日」である。あの誇り高い(誇りのみ高い)朝日人が、「当分は朝日記者の取材を受けない」とハッキリ言うような男を、かつて総理大臣として遇したことがあっただろうか。
かくて「朝日」は小沢と癒着し、表芸裏芸すべてを使って安倍を短命に終わらせようと狂奔している。だが世の中、そう「朝日」の注文通りには行かないもんでね。
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