★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK28 > 565.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 地域版: 財政破たん、北海道・夕張市 荒療治、地域崩壊も【毎日】【予備軍全国の2割−政府、自治体へ「見せしめ」狙い】 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 11 月 26 日 19:35:51)
夕張の再建計画/ひとごととせず財政規律を
--------------------------------------------------------------------------------
再建とは、これほどまでに過酷なものなのか。福岡県旧赤池町(現福智町)以来、15年ぶりに再建団体入りする北海道夕張市が「財政再建の基本的枠組み案」をまとめ、住民に対する説明会を開いた。背筋が寒くなるような内容だ。住民からの不安や不満は絶えない。東北の自治体もひとごととせず、財政規律を一層高める必要がある。
同市が2006年度末に、一般会計、観光事業会計など4会計と第三セクターへの損失補償で抱える赤字額は標準財政規模(44億円)の8倍に当たる約360億円。これを20年がかりで返済する計画だ。
総人件費縮減が第一の柱で、(1)270人いる職員を3年間で半減、市長部局も17課から7課程度に減らす(2)特別職給料の60%削減と、現在15%削減の一般職給料をさらにカットし、平均30%削減する(3)特殊勤務手当の全廃と、期末・勤勉手当の約60%減額、退職手当の大幅削減―などが打ち出された。いずれも全国最低水準となる。
事務事業は、市民生活に必要な最小限なもの以外は中止、縮小。市の目玉だった観光事業は、施設の売却、民間への運営移管を推進する方針だ。
やりきれない思いになるのは、市内の7小学校、4中学校を10年度までに各1校に統廃合することや、公立病院の規模縮小だ。子どもたちは遠距離通学を強いられ、病院通いの高齢者らは不安を抱えるだろう。
市民の負担も大きい。市民税は個人・均等割が3000円から3500円に、所得割が6.0%から6.5%に引き上げられ、固定資産税、軽自動車税など軒並みアップだ。施設利用料の50%上げ、ごみ収集の有料化…。
市の徹底した歳出削減と市民の目いっぱいの負担増でも、返済がうまくいくかどうか不透明だと指摘もある。住民が流出し、20年後には現在の1万7000人の人口が半減する可能性さえある。再建できるか、地域が崩壊するか、まさに岐路に立っていると言えよう。
石炭産業が衰退し、「炭鉱」から「観光」へ活路を見いだそうとした夕張市。テーマパークやスキー場の建設や映画祭などイベントの開催は、過大投資となり、放漫経営も加わって累積赤字を生んだ。
夕張市は、決算では表れない「一時借入金」という禁じ手を使って雪だるま式に借金を重ねたため、表面化しなかった。
各自治体には財政規律が求められる。自治体本体の普通会計と別勘定になっている公社や公営企業の連結決算も示す必要がある。ガラス張りにした上で、住民への説明責任を果たさなければならない。チェック機関としての議会、監査委員の役割は殊に重要であり、自治体当局との緊張関係を保ってほしい。
2006年11月27日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2006/11/20061127s02.htm
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK28掲示板
フォローアップ: