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[AML 10639] 村岡到:都知事選挙について一言
http://www.asyura2.com/0610/senkyo28/msg/444.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 11 月 23 日 11:12:24: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-November/010229.html から転載。

[AML 10639] 村岡到:都知事選挙について一言

 注目の沖縄県知事選挙は誠に残念ながら、期待を一身に担った糸数慶子さんが三七〇〇〇票差で敗北した(一一月一九日)。来年四月の都知事選挙が目前である。すでに日本共産党系の元足立区長・吉田万三氏が立候補を表明し、活動を開始している。現職の石原慎太郎知事も三選出馬の意向らしい。

 敗北したとはいえ、逆に言えば、沖縄県知事選挙では接戦まで持ち込むことができたとも評価しうる。接戦を創り出した根拠は、沖縄の五つの野党の共同行動が実現したことある(この五野党の共同行動が実現できた最奥の根拠は、社会大衆党の存在と候補者の糸数さんが五野党の共同行動の実現を頑強に出馬の前提条件にしたからである)。その意味では、首都東京においても、反石原の共同行動が実現するなら、互角の闘いを展開し、勝利の可能性もある。しかし、時間があまりにも足りない。沖縄では、遅れていたと言っても、投票日半年前の五月一五日には五野党の協議会がスタートした(その後曲折があり、この組織は解散した)。東京ではそれよりさらに遅れている。

 このまま事態が推移したらどうなるのか、少し予測してみよう。

 民主党はまだ動き出していないようであるが、七月の参議院選挙を前に候補者を立てないで済ますことはありえない(A)。共産党はすでに書いたように、走り出している(B)。もちろん選挙に参加するのは政党だけではない。市民運動のなかからも独自候補をという声が小さいながらも上がっている(C)。そうなると、想定できる組み合わせは、@ABCがそれぞれ独自候補になる、AA+CとBの二候補、BAとB+Cの二候補、が考えられる。@の場合には、三者とも敗北は必至である。Bの可能性はないと言ってよい。Aはありえないわけではなく、四年前にはそうなったが、これだと、市民運動の左派的要素は大きく後退することになる。民主党の応援団になるのなら、市民運動が何も新しい様相で登場することはない。何しろ、民主党の都議のなかには名うての右翼議員まで抱えているから、この組み合わせでは民主党を左に寄せることはできない。

 私は、どんなに困難ではあっても、もう一つの可能性、つまりABC三者の共同行動の可能性を探り、創り出すことが、石原候補、あるいは自公候補に勝利する道だと考える。共産党が党外の著名な人物ではない人を候補としていることも可能性の一端である(党外の著名人だと候補取り下げが困難だから)。今国会で、共産党が教育基本法改正案をめぐって民主党との共同歩調をとって衆議院本会議での欠席戦術を行使したことにも着目したほうがよい。

 勝利のためには、共産党の協力が不可欠である。共産党と非共産党系とが分裂選挙になった瞬間に敗北は必然と判断しなければならない。一一月一二日に県知事選挙で自公に勝利した福島県とは異なって、東京では、共産党系候補は泡沫候補ではないからである。だから、共産党が協力可能な候補を探し出す必要がある(断るまでもなく、共産党に拒否権を与えることとは異なる)。

 四年前を思い出すと、細部は省略するが、衆議院議員の川田悦子さんが議員の職を賭して立候補を表明する寸前までいって、その直前に樋口恵子さんが突然、立候補することになった(糸数さんの態度とは一八〇度異なる)。川田さんなら共産党も推薦可能かも知れなかった。この種の分裂促進の策動や傾向を徹底的に封殺することが必要である。共産党外しの思惑に発する言動は、厳に慎んだほうがよい。勝利を望むのではなく、一声あげるだけで満足する水準は卒業しなくてはならない。

 もう一つ、民主党の協力も不可欠である。民主党が納得できる政策協定は、民主党への妥協を意味する。この点では、糸数選挙が大いに参考になる。具体的には共産党が日米安保反対の旗を降ろす必要がある。その実例は他でもない今回の糸数選挙である。糸数さんの基本政策には「米軍基地の縮小・撤去」は明記してあるが、日米安保反対は記入されていない。都政のレベルで言えば、例えば「横田基地返還」で双方が納得できればよい。

 民主党への妥協が主となると言っても、共産党や市民運動との共同行動は、民主党にも出血を強いることになる。糸数さんの基本政策では憲法については、「第9条・平和理念を県政に反映させる」と表現されている。「教育基本法の改悪に反対し」とも明記された。教育基本法の改悪は今国会での攻防の最中であるが、この方向で政策協定すれば、右翼都議が日の丸・君が代の強制を主張することはできなくなる。

 さらに都政の当面する課題は何なのか。政策的内容を埋めることは急務であるが、素人の私にはそこまでは分からない。知恵ある人の協力を仰ぐほかない。

 沖縄県知事選挙の総括については、aml10605を見てください。

http://www.nn.iij4u.or.jp/~logos/
http://www18.ocn.ne.jp/~logosnet/ 『もうひとつの世界へ』目次あり、へどうぞ!

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