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□小沢代表「福島県知事選」勝利でも喜べない党内事情 [週刊文春]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20061122-01-0702.html
2006年11月22日
小沢代表「福島県知事選」勝利でも喜べない党内事情
十月の衆院統一補選で一勝も挙げられず、「小沢神話も終わりか」と嫌なムードが漂い始めた民主党を救ったのは、十一月十二日の福島県知事選。地方選挙とはいえ、民主、社民両党推薦の佐藤雄平前参院議員が自民、公明両党推薦の女性弁護士を十万票の大差で下した福島の快勝は、うつむき加減の野党第一党にとって、まさに干天の慈雨だった。選挙戦を陣頭指揮した渡部恒三元衆院副議長が、佐藤氏の古巣・参院民主党の議員総会で「お陰様で立派な成績で勝たすていただきますた」と報告すると、割れんばかりの拍手と歓声が上がった。
笑顔が並ぶ党内で一人、苦虫を噛み潰したような表情を変えないのは小沢一郎代表である。素直に喜べない理由は二つあった。
一つは渡部氏との確執だ。二人は昭和四十四年初当選の同期生で、自民党田中派―竹下派―新生党―新進党―民主党と同じ道を歩んできた。ともに五月二十四日生まれ(小沢氏は昭和十七年、渡部氏は昭和七年)で、表向き誕生会を一緒に開くほど息の合った仲だが、野党暮らしが長すぎたか、理念先行―正面突破型の小沢氏と漸進主義―現実対応型の渡部氏はしばしば意見が対立、実はまともに口もきかない冷え切った関係だ。当選した佐藤氏は渡部氏の元秘書で、佐藤氏の大量得票は県内に張り巡らされた「恒三人脈」によるところが大きい。渡部氏が貴重な一勝をプレゼントし、小沢氏のピンチを救ったと言っていい。それが小沢氏はおもしろくないのである。「『ご苦労さん、ありがとう』とでも言ってくれば立派なんだが、電話の一つも寄越さない」と、渡部氏は周囲にこぼしている。
もっとも、小沢氏が意固地になるのは仕方がない面もある。知事選告示に当たり、渡部氏は「党幹部の応援は一切要らない」と宣言。選挙演説でも渡部氏は「福島県知事は二百万人県民が決めるのであって、安倍君や小沢君が決めるのではない。自民党の知事であっても、民主党の知事であってもならない」と力説。演説の最後に「水戸黄門」の印籠をかざし「この印籠が目に入らぬか〜」と、独立独歩の「県民党」を強調した。保守票獲得を狙った選挙戦術とはいえ、やはり党首としてはおもしろくない。渡部氏がこっそり鳩山由紀夫幹事長らの応援を受け入れていたことも怒りに火を付けたようだ。
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