★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK28 > 368.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2006.11.20
森田実の言わねばならぬ[501]
民主党よ、敗北にめげず前進せよ!
沖縄知事選の結果について――自公連合の勝因、野党統一候補の敗因。そして今後の政治展望。
『鈴木宗男の国会質問主意書全255本』の恐るべき迫力
――すべての政治家はたった一人で戦いつづける鈴木議員の旺盛なる闘志を学べ
「ぶどう酒が樽から出されたら、飲まねばならぬ」(フランスの諺)
[いったん事を始めたらもはや後へは引けない、という意味。民主党は沖縄で負けても立ち止まってはならない。一つの戦術的局面における敗北にこだわって、未来を失うような愚を犯してはならない。目標はあくまで2007年夏の参院選に勝つことだ。2007年夏の参院選における与野党逆転の実現という目標のための努力を弱めてはならぬ]
--------------------------------------------------------------------------------
11月19日の二つの大型地方選挙(沖縄県知事選と福岡市長選)は1勝1敗に終わった。沖縄県では「自公」候補が勝ち、野党統一候補は負けた。逆に福岡市では野党候補が勝った。
最も大きな注目を集めたのは沖縄県知事選である。米軍再編問題があるからだ。沖縄県知事選の選挙結果は日米関係に直接影響するからである。
沖縄県知事選における自公連合側の勝因について、第一に「自公」の仲井真候補の沖縄経済の振興策と雇用対策が沖縄県民から支持されたこと、第二は自公の仲井真候補の米銀基地の新空港建設について沖縄県民の意見を聞かずにV字型を決めたことには反対するとの姿勢が有権者の理解を得たこと、第三は前知事の稲嶺県政を継承するとの基本姿勢が県民から支持されたこと――をあげられている。
他方、野党側は、敗因について、第一は候補者の選考が難航し、候補者の決定が遅れたこと。第二に沖縄県民は野党側が訴える基地反対よりも自公側が訴える雇用対策・経済振興策により強い関心を示したこと。「基地反対は失業対策に負けた」と野党側選対関係者は言う。第三は「創価学会の強大な組織力と猛烈な選挙運動にやれた」(野党幹部)こと。
安倍政権側にとっては沖縄県知事選は絶対に負けられない戦いだった。米軍再編にもとづく沖縄基地の移設問題は日米政府間の約束事である。これが履行できないとなれば、米国政府との関係において安倍政権は苦境に立たされる。
これに対して、野党側は2007年夏の参院選に勝つことが大戦略であり、そこに至る過程における選挙は“戦術的なもの”だ。「沖縄」は大きな戦いだったが、その敗北は致命的なものではない。
沖縄県知事選はたしかに大きな政治決戦だった。自公側がこれに負けたら大変だった。雪崩現象が起きたかも知れないのである。
小沢民主党がめざしているのは、2007年参院選における与野党逆転である。沖縄県知事選に敗北したからといって、立ち止まるようなことをしてはならない。野党は、沖縄での野党共闘を全国に広げる努力をすべきである。そうすれば参院選における逆転の可能性は高まる。民主党は2007年夏に向けて前進せよ!
今回の沖縄県知事選において、糸数候補に投票した30万9985人の沖縄県民の「平和・反基地」の意思は大切なものである。「自公」の仲井真候補が得た票は34万73303票。「平和・反基地」を最重視した県民と、「経済振興」を最重視した県民との差はわずかである。
仲井真県政が、「自公」の意思のみを尊重することは許されない。糸数候補を支持した31万人の沖縄県民の意思を尊重する県政を強く求めたい。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03052.HTML
森田実の時代を斬る―
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK28掲示板
フォローアップ: